作成開始 : 2006/11/23(木)  最終更新日 : 2008/07/26(土)

Samba 3 のインストール


FreeBSD(98) 6.1 RELEASE に Samba 3をインストールしようとしました。サクッとportsからインストールしようとしましたが、だめだったので例によってソースからインストールしました。
※インストールにあたっては、多くのサイトを参考にしました。ありがとうございました。それにしても、世の中には素晴らしい人たちがいるものですねぇ!

日本 Samba ユーザー会 Web サイト で調べたら・・・・・(あぁ 「2006/10/16 Samba 4.0.0TP3 が公開されました。」の記事があったねぇ!)

2006/11/15
[Release] Samba 3.0.23d が公開されました。

Samba は これ使ってみよう。

でも・・・・・・・・

Samba 3.0については日本語版という形でリリースする予定はなく、開発元である samba.orgでのリリースにマージしていく方向で各位努力しています。現状で問題が出る部分について対処した関連するパッケージを 「Samba 3.0で日本語を利用できるようにするパッケージ集」 として提供しています。このパッケージ集の内容については README.TXT を参照してください。


これってどういうこと?
で、調べたら「日本語の文字変換をより正確にするために入れるとのこと。
※smb.confに機種依存文字を設定するため glibc または libiconv にCP932対応の修正が必要となります。 とのことです。


1.libiconvのインストール

詳しくは「libiconv-1.10-ja-1.patch.gz」を参考にしました。ソース・アーカイブもあります。
(1) libiconv-1.10.tar.gz と libiconv-1.10-ja-1.patch.gz を Windows PCでダウンロードしました。
libiconv-1.10.tar.gz (3.77M 3,954,075byte)  libiconv-1.10-ja-1.patch.gz (830K 850,358byte)
(2)上記のファイルをFTPでアップロードしました。私はいつも /home/takaq に一旦アップします。
(3)Tera Term + TTSSH でログインし、su -l でスーパー・ユーザになりカレントディレクトリを /usr/local/src にしました。(/usr/local/src が無い時は mkdir で作りましょう)
(4) 各ファイルを /usr/local/src に移動しました。( mv /home/takaq/libiconv-1.10.tar.gz .  mv /home/takaq/libiconv-1.10-ja-1.patch.gz . )
(5) まず、libiconv-1.10.tar.gz を解凍しました。( tar xvfz libiconv-1.10.tar.gz )
(6) カレント・ディレクトリを解凍で作られた libiconv-1.10 に移動( cd libiconv-1.10 )し次を実行しました。libconv-1.10にパッチ適用かな?
ところが・・・・次のようなの表示してパッチ適用できません。あれぇー 「gzipフォーマットになってないよぉー」みたいな感じですね。
v200# gzip -dc ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz | patch -p1
gzip: ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz: not in gzip format
Hmm... I can't seem to find a patch in there anywhere.
#v200
少し調べたら・・・・ zcat を使う方法がありました。でも、これもだめでした。やっぱり 「gzipフォーマットになってないよぉー」みたいな感じですね。
v200# zcat ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz | patch -p1
gzip: ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz: not in gzip format
Hmm... I can't seem to find a patch in there anywhere.
#v200
さらに調べたら、libiconv-1.9.1-ja-patch-1.diff.gz の適用でしたが、そこに「※私がDLしたパッチはテキストだったのでzcatでなくcat使いました。」の記事がありました。そう思って libiconv-1.10-ja-1.patch.gz を Windows PC上のテキスト・エディタで開いたら読めます。
さらに、下のようにしてみました。
v200# file ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz
../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz: 'diff' output text
v200#
どうやらテキスト・ファイルのようです。では、ということで cat ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz | patch -p1 としてみました。
そうしたら、次のようなメッセージを表示しました。どうやら無事にできたのかな?
2008/07/26(土) 追記

samba-3.0.23をインストールした時「libiconv-1.10-ja-1.patch.gz」はgzipフォーマットになっていました。
よって・・・・
         zcat ../libiconv-1.10-ja-1.patch.gz | patch -p1
・・・・・でOKでした。
(7) では、インストールしましょう。
./configure
make
make install
(8) ちゃんとインストールされたか確認してみました。
v200# /usr/local/bin/iconv -l | grep -- -MS
EUC-JP-MS EUCJP-MS EUCJP-OPEN EUCJP-WIN EUCJPMS
CP932 MS932 SHIFFT_JIS-MS SJIS-MS SJIS-OPEN SJIS-WIN WINDOWS-31J WINDOWS-932 CSW
INDOWS31J
CP50221 ISO-2022-JP-MS MS50221 WINDOWS-50221

v200#
おぉーう、OK? FreeBSDだと EUCJP-MS ロケールがあればいいらしいです。
(9) OKなので、/usr/local/src にあるファイルは削除( rm )しました。(HDD容量小さいのでね)
rm -i libiconv-1.10.tar.gz
rm -i libiconv-1.10-ja-1.patch.gz
rm -rf libiconv-1.10
(10) Samba インストールにそなえてスキッと reboot しときました。

2.Samba 3 のインストール

(1) ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba/ にある samba-3.0.23d.tar.gz ( 16.8M 17,704,221byte ) をWindows PC にダウンロードしました。
(2)上記のファイルをFTPでアップロードしました。私はいつも /home/takaq に一旦アップします。
(3)Tera Term + TTSSH でログインし、su -l でスーパー・ユーザになりカレントディレクトリを /usr/local/src にしました。(/usr/local/src が無い時は mkdir で作りましょう)
(4) 各ファイルを /usr/local/src に移動しました。( mv /home/takaq/samba-3.0.23d.tar.gz . )
(5) まず、samba-3.0.23d.tar.gz を解凍しました。( tar xvfz samba-3.0.23d.tar.gz ) samba-3.0.23d ディレクトリが作成されます。
(6) カレント・ディレクトリを解凍で作られた samba-3.0.23d に移動( cd samba-3.0.23d )しました。
(7) configure するためのディレクトリに移動しました。( cd source ) そして、次のようにして configure 実行しました。
./configure --with-libiconv=/usr/local/lib -prefix=/usr/local/samba3
--with-libiconv=/usr/local/lib : libiconv の場所を指定しました。
-prefix=/usr/local/samba3 : Sambaプログラムが格納される場所を指定しました。
(8) コンパイル、インストールしました。
make
make install
(9) Samba と swat を起動させるため /etc/inetd.conf を次のように編集しました。
標準では port からのインストール用に記述されていますが、-prefix=/usr/local/samba3 としたので対応するようにしました。
netbios-ssn stream tcp nowait root /usr/local/samba3/sbin/smbd smbd
netbios-ns dgram udp wait root /usr/local/samba3/sbin/nmbd nmbd
swat stream tcp nowait/400 root /usr/local/samba3/sbin/swat swat
(10) そして reboot です。
(11) swat にアクセスしてみました。( http://サーバーIP:901/ )

 ↑
ユーザーはwheelユーザでログインしました。すると・・・・

 ↑
おおーいい感じです。
(12) 機種依存文字などの日本語をSamba3.0で利用するため smb.conf に 以下の設定をしました。
swat の画面から GLOBALS を実行し、次を変更しました。
これで、「変更を反映」したのですが「/usr/local/samba3/lib/smb.conf を書き込み用にオープンできません」を表示しました。
ログインしてみたら、/usr/local/samba3/lib/smb.conf がありませんでした。????
なので、 cat > /usr/local/samba3/lib/smb.conf で Ctrl+C として smb.conf を作り chmod 666 /usr/local/samba3/lib/smb.conf にして「変更を反映」したら無事に更新できました。
/usr/local/samba3/lib/smb.conf に所定の値が書き込まれていました。
2008/07/26(土) 追記

上記の設定だとWindowsから漢字のファイル名がエラーになってコピーできませんでした。
次の設定でできました。

・・・なるほどね。
(13) その他に GLOBALS で以下を設定しました。
workgroup、security、hosts allow、encrypt passwords (私のworkgroupで共有しLAN内のIPを許可)
(14) SHARES で共有設定をしました。
これの前に共有したいディレクトリを作っておきました。色んなオプションがあります。おいおい試してみます。
2008/07/26(土)追記

共有を「SHARE」にして guest OK = yes にした時は、実際に共有するディレクトリのパーミッションを 777 にしておきます。
(15) STATUS で状態を見てみました。
 ← うん、動いている。
(16) では、検索してみましょう。

 ↑
おお、見えたー、どれどれ共有フォルダはどうかな!

 ↑
やりましたね。OKどうぇーす!
(16) OKなので、/usr/local/src にあるファイルは削除( rm )しました。(もうコンパイルしないし、HDD容量小さいのでね)
rm -i samba-3.0.23d.tar.gz
rm -rf samba-3.0.23d

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