作成開始 : 平成20年07月19日(土)  最終更新日 : 平成20年07月26日(土) 

CVSup を試す・・・・・・ FreeBSD 4.5 RELEASE が古すぎて断念


今までPC-9821でWebサーバーを運営していましたが、実装できるHDDがあまり大きくなかったのと Ports の意味がよくわかっていなかったのでアプリケーションのインストールはソースを取得してコンパイルしていました。これ、結構大変です。
でも、Windows2000 Pro で動かしていた Armada があまりに遅くなってきたのでこれにFreeBSDをインストールし、ゆっくりチューニングしながら PC-9821XC13 に変わってメインのWWWサーバーにしていこうと考えました。

ちょうど良い機会なので今後は Ports で管理していこうと思います。

しかし、バージョンは最新の 7.0 RELEASE をインストールしようと努力しましたが、HDDが古くてドライバが認識できず断念しました。
やむなく、現在のメイン機と同じ 4.5 RELEASE です。

確保した領域は次のとおりです。

/ 256Mbyte
/tmp 128Mbyte
/var 256Mbyte
/usr 3,072Mbyte
/usr1 1,776Mbyte
swap 256Mbyte
※ /usr1 にコンテンツを置きたいと思います。
チョー古ーいPCです。 Compaq Armada 1592DMT

CPU : MMX Pentium 233MHz
MEM : 64Mbyte (もう少し欲しい)
HDD : 6.3GByte
FDD : 3.5インチ × 1
PC-Cardスロット × 2
PS2マウスポート
USB1.1 × 1
Modemカード内蔵
内蔵LANポート : 無し

LANはFujitsuのPCカード使用
(残念ながら 10Base-T)
        
      

1.FreeBSDのインストールタイプ

サーバー用途なので「Developer : ALL Sources , binaries and doc but no games」を選択しました。
そして、Ports Collection をインストールしました。

2.Ports とは

詳しくは「The FreeBSD Project (Japan)」にある 「FreeBSD ハンドブック」をご覧ください。
[引用]

FreeBSDには、ソフトウェアのインストールやアンインストールを簡単にできる Ports と packages というシステムがあります。
Ports は用意されたソースコードからコンパイルをし機種に適合したバイナリを作成します。packages はあらかじめコンパイルされたバイナリとして提供されるものです。

ports をインストールするためには、まず Ports Collection を用意しなくてはなりません。 Ports Collection とは、/usr/ports 以下に置かれる Makefile, 修正パッチ、 説明文などの一連のファイルのことです。
どんなものがあるかは「FreeBSD Ports」を参考にしてください。現時点(2008/07/20)で 18799 個の ports が提供されています。

3.CVSupのインストール

参考にしたサイト : FreeBSD めざせ!最強自宅サーバ
基本的にportsでソフトをインストールするには、/usr/ports/ の中にあるインストールしたいファイル名のディレクトリに移動して、
make install を実行します。簡単でいいなやー。
でも、その前に "portsを最新の状態に保つソフウェア" cvsup をインストールします。
Armada# cd /usr/ports/net/cvsup
Armada# make install  ← cvsupのインストール
Armada# make clean  ← インストール一時ファイルの削除
非力なPCなのでかなり時間かかりました。
終わった直後はこんな感じです。

4.CVSupインストール後の確認

Armada# pkg_info

XFree86-3.3.6_10 X11R6.3/XFree86 core distribution
cvsup-16.1f General network file distribution system optimized for CVS
-> これです。
ezm3-1.0 Easier, more portable Modula-3 distribution for building CV
gettext-0.10.35_1 GNU gettext package
gmake-3.79.1 GNU version of 'make' utility
libtool-1.3.4_2 Generic shared library support script

Armada#
※あ! 他のは途中で判断入力要求されたのがあったのでディフォルト [YES] にしたから入っちゃった。でも、要るやつだからいいか!
詳細情報は・・・・
Armada# pkg_info cvsup-16.1f

Information for cvsup-16.1f:

Comment:
General network file distribution system optimized for CVS (GUI version)

Description:
CVSup is a software package for distributing and updating collections
of files across a network. It can efficiently and accurately mirror
all types of files, including sources, binaries, hard links, symbolic
links, and even device nodes. CVSup's streaming communication
protocol and multithreaded architecture make it most likely the
fastest mirroring tool in existence today. In addition to being
a great general-purpose mirroring tool, CVSup includes special
features and optimizations specifically tailored to CVS repositories.

This port of CVSup includes the GUI and requires X11. For a version
that does not include the GUI, use the "net/cvsup-without-gui" port.

WWW: http://www.polstra.com/projects/freeware/CVSup/

jdp@polstra.com

5.Ports の更新

では、CVSupを使って Ports Collection を最新の状態に更新してみましょう。
起動は cvsup [sup_file] です。
sup_file は CVSup を実行させるための設定ファイルです。/usr/share/examples/cvsup にサンプルがあります。
カレントディレクトリを /usr/share/examples/cvsup に移動します。
Ports を更新するファイルは ports-supfile です。ディフォルトのファイルは下のとおりです。
[設定箇所]
*default host='ここにcvsupのhost (portsの入手先) を記述します'
日本のホストは次ぎのとおりです。
cvsup.jp.FreeBSD.org
cvsup2.jp.FreeBSD.org
cvsup3.jp.FreeBSD.org
cvsup4.jp.FreeBSD.org
cvsup5.jp.FreeBSD.org
cvsup6.jp.FreeBSD.org
cvsup2.jp.FreeBSD.org を選んでみました。
実行は cvsup ports-supfile です。
この非力なPCでも約 50 分で終了しました。
/usr/ports 以下が更新されていました。
※実行するには外部に対し「ポート:5999/tcp」を開放している必要があります。

・・・・とここまではよかったのですが、この後でportsからアプリケーションをインストールしようとしたのですがどうしてもうまくいきせんでした。
やはり FreeBSD 4.5 RELEASE が古すぎたんでしょうね。残念!


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