作成開始 : 平成24年08月30日(木) 最終更新 : 平成24年09月15日(土)

FreeBSD 9.0 RELEASE で Oracle VM VirtualBox を試す。


【背景】

わが家のサーバー機達は超旧式のノートPCで構成され合計4台が常時稼働しています。

1.メールサーバー+プライマリDNSサーバー+NTPサーバー
2.セカンダリDNSサーバー
3.Delegateによるリバースプロキシサーバー
4.メインのwebサーバー

旧式ノートとは言ってもそれなりに場所をとります。
なので、ここらで流行の仮想化に取り組んでゆくゆくはゲストOSとして上記を実装してみたくなりました。

【仮想化するPC】

本来は高速でマルチコアなCPUと潤沢なメモリ実装できるPCにすべきですが、新たに購入するにはそれなりに費用がかかります。
そこで、これまた無料で頂戴した以下のPCに実装してみることにします。(メモリは購入して増設しました)
機種 : 日立 FLORA 330W DG8

CPU : HTテクノロジインテルR PentiumR 4プロセッサ
周波数 : 3.20E GHz
メモリ : 2GB
HDD : 80GB

i386 32bitマシンです。

【仮想マシンの選択】

仮想化方式を色々と調べてみました。
ホストOSをWindowsにした場合、それに仮想化すると上記PCでは遅くなることは目に見えています。それに、Windows UpdateとかでしょっちゅうOS再起動なんかありそうです。また、LinuxをホストOSにした場合でも、やはりGUIに処理負担がかかりそうです。
仮想専用OSだとそもそも上記PCでは仮想化テクノロジをサポートしていそうにないので無理っぽいです。
そんな時に「ホストOSが FreeBSD でしかもXを導入しない最少構成に Oracle VM VirtualBox をインストールして仮想化する」みたいなのを見つけました。
これ、私が求めていたものです。
そもそも、現在のサーバー機たちは全て GUIを導入せず CUI で運用しているのです。
なので、ホストOS側もできる限り軽いものでなければなりません。

【イメージ】


【参考にしたサイト】

WebProg : 【仮想化】FreeNASをVirtualBoxを使って動かす【on FreeBSD】
FreeBSD なサーバーに VirtualBox を入れて、その上で Ubuntu server を動かす - ◆F99a.q8oVEの日記
VirtualBox Mania | 仮想化ソフトウェアVirtualBoxのインストール・設定・使い方を詳しく解説

1.FreeBSD 9.0 RELEASE インストール媒体 の準備

The FreeBSD Projectにある以下のURLからそれぞれCPUにあったものをダウンロードします。
FreeBSD を入手する -> 今回のPCは 32bit マシンなので FreeBSD-9.0-RELEASE-i386-disc1.iso をダウンロードしました。

他のソフトウェアを9.0用としていろいろとセットアップしたい場合は、上記のDVD用isoファイルをダウンロードし、DVDに焼きます。
ダウンロードしたISOイメージをCDライティング・ソフトでCDに焼きインストールディスクを作成します。

2.FreeBSD 9.0 RELEASE のインストール

これについてはネット上で紹介しているサイトがかなりありますので省略します。
「FreeBSD 9.0 インストール」とかをキーワードで検索してみてください。
今回は X を導入せず Portsコレクションのみの最少構成にしました。
「Src」もインストールしないとコンパイルでエラーになります。
ここで、インストールしなかった場合に後でインストールする方法はOracle VM VirtualBoxのインストールを参照ください。

3.Portsコレクションの更新

今回は Ports からインストールしたいので、まずはPortsコレクションを最新にします。
# portsnap fetch -> 最新の Ports Collection ファイルをダウンロード
# portsnap extract -> ダウンロードしたファイルをインストール

( Ports Collection をアップデートする時は # portsnap update )
※ギョッ! portsnap fetch ってしたらルータがなぜか再起動しちゃった。

4.VirtualBoxのインストール

Oracle VM VirtualBoxのインストール

5.前準備

/boot/loader.conf に以下を追記します。
vboxdrv_load="YES"
さらに、/etc/rc.conf に以下を追記します。ネットワークをブリッジ接続とします。
vboxnet_enable="YES"
/usr/sbin/sysinstall で VirtualBoxを動かす vbox というユーザを新たに作成、グループはvboxusersとします。
ホームは /home/vbox です。
ここは、一般ユーザを作成して、pw groupmod vboxusers -m '作成したユーザ名' とするべきと思います。
そうすれば、/etc/group の vboxusersグループのメンバとして登録されます。
ここで OS 再起動します。

6.VirtualBox 仮想マシンの設定・起動

VirtualBox 仮想マシンの設定・起動

7.VirtualBoxの仮想ディスクをコピーしてみた。

VirtualBoxの仮想ディスクをコピーしてみた。

8.phpVirtualBox を試す。

phpVirtualBox を試す。

9.自動起動を設定してみた。

自動起動を設定してみた。

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