作成開始 : 平成22年12月29日(水) 最終更新 : 平成23年01月01日(土)

(いまさら) Windows 95 と pws で php をしてみた。


会社のロケーション移動で担当の仲間が持っていた Akia T623X というとても低スペックで古いノートPCをもらった。
これには、Windows 95 がのっていた。
スペック的にはメインのWebサーバーである Armada 1592DMT と同じなのでいずれ代替機として使うことになるだろう。
その時に備え週末だけの稼動であるが、Windows 95 上の Personal Web Server を動かしてみることにした。なんか懐かしい!
Perl CGI は動かせるようにしたのだが、例によって php も動かしてみることにした。


1.前準備

調べてみたところ「Windows95はPHP4.3.0以降サポートされません。」とのことである。
インストーラでなく、zipファイルをダウンロード、解凍してマニュアルインストールしてみることにした。
(1) php
PHP4のWindows版は、CGI版(php.exe), CLI版(sapi/php.exe), その他のSAPIモジュールの3種類があります。
これらは、OSと設定によって使い分けます。
最初、SAPIモジュールである「php4isapi.dll - IIS 4.0/PWS 4.0 以上のようなISAPI互換のWEBサーバ用のISAPIモジュール 」を使ってみたのですが、PWSの例外エラーを解消できなかったので CGI版(php.exe) で動かしました。
http://www.php.net/downloads.phpにある ダウンロードページからzipバイナリアーカイブを ダウンロードした。
ダウンロードファイルは「php-4.2.3-win32.zip」である。
(2) DCOM と MDAC
Windows 95で使用する場合には、 DCOMをアップデートインストールします。
Windows 9x/NT4を使用している場合には プラットフォームに合う Microsoft Data Access Components (MDAC) の最新版をダウンロード、インストールします。MDACは http://msdn.microsoft.com/data/からダウンロードできます。

※この MDACの要件
サポートされているオペレーティング システム : Windows 2000; Windows 95; Windows 98; Windows ME; Windows NT

Windows 95 には、Y2K アップデートと Internet Explorer 4.01 SP2 が必要です。
Windows 98 には、Y2K アップデート 2 と Internet Explorer 4.01 SP2 が必要です。
Windows NT 4.0 には、Service Pack 5 以降のサービスパック、および Internet Explorer 4.01 SP2 が必要です。

もらったPCは、IE3なので最初インストールできなかったのですが、IE5.5の入ったCDを持っていたのでインストールしたらこの MDAC も無事にインストールできました。

2.PHPのインストール

(1) ファイルの解凍
ダウンロードしたファイルを解凍すると、php-4.2.3-win32 というフォルダができます。フォルダ名を php に変更します。
それをフォルダごとインストールするPCの C:\ にコピーします。(C:\php)
(2) php4ts.dll のシステムへのコピー
C:\php にある php4ts.dll を C:\windows にコピーします。
(3) php.ini の準備
配布されるzipファイルにはphp.ini-distphp.ini-recommendedの二つのiniファイルが 含まれています。パフォーマンスとセキュリティの観点から 最適化されたデフォルト設定がなされているphp.ini-recommended のほうを使うことが推奨されます。
C:\php にある php.ini-recommended を php.ini として C:\windows にコピーします。
とりあえず、実行確認するには以下を編集します。
doc_root = c:\inetpub\php  -> phpが動作するドキュメントルートです。
通常、Webサーバーのドキュメントルートを指定しますが、CGIモードの場合Webサーバーソフトでフォルダにスクリプトの実行権限を付与する必要があります。
Windows 95 の Personal Web Server では設定項目が少なくむやみにHTMLドキュメント等のフォルダへ実行権限を付与したくなかったので、C:\InetPub\php として エイリアス : /php にして実行権限を許可しました。
# cgi.force_redirect = 1
  ↓
cgi.force_redirect = 0
コメントを外して値を「0」にします。
(4) レジストリへの登録
レジストリを regedit.exe で直接いじっても良いのですが、間違った時にシステムの状態が不安定になる可能性があります。
なので、配布ファイルに 含まれるREGファイル = C:\php\sapi にある (pws-php4cgi.reg)を使用します。
このファイルのなかにある php.exe のパスを編集します。( Ex. ".php"="C:\\php\\php.exe")

編集したら、このファイルを実行するとレジストリに登録されます。
そして、OSを再起動します。
PWSの管理ツールで phpスクリプトを実行させたいフォルダの「実行」をチェックし PWS を停止→起動します。

3.実行確認

例によって以下の内容を書いたテキストファイルを test.php とかで保存します。
<?php
phpinfo();
?>
そして、そのPCで http://localhost/php/test.php するか、他のPCから http://IPアドレス or ホスト名/php/test.php します。
以下のように表示されたら OK です。
後は色々と php.ini で調整します。

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