作成開始 : 平成28年12月27日(火) 最終更新 : 平成30年02月22日(木)

Windows Live Mail から Outlook への移行


本資料は、Windows Live Essentials 2012 が、平成29年1月10日(火)にマイクロソフトのサポートが終了することに伴い、Windows Live メール から Office 2010 の Outlook にメール移行するために作成したものである。

Windows Live メール からメールのデータをインポートすることができるソフトが前提ですが、Windows Live メールに近い使い方ができることから Outlook を選定しました。

ただし、メールデータとアドレス帳はインポート可能ですが。アカウント情報は手動で設定する必要があります。
多数のPCを作業する場合は、あらかじめアカウント一覧を用意しておきましょう。

Office 2013、Office 2016 でもほぼ一緒です。

なお、Windows Liveメールのスケジュールは予定表に移行できません。


【メッセージの移行】

お使いのコンピューターで Outlook を一度も起動していない場合は、次の手順を実行してスタートアップ ウィザードを完了しておきます。スタートアップ ウィザードをすでに完了している場合は Outlook を起動し、次のステップ 6 に進んでください。
  1. Outlook を起動します。
  2. Outlook スタートアップ画面で [次へ] をクリックします。
3.[電子メール アカウント] 画面で [いいえ] を選択して [次へ] をクリックします。
4.[データ ファイルの作成] 画面で [電子メールを設定しないままで続ける] オプションのチェック ボックスをオンにして [完了] をクリックします。
 一旦ここまでにしておきます。
5.以下を表示し、Outlook 2010 が起動します。
 「はい」にした後、Outlook 自体を終了しておきます。
6.Windows Live メールを起動します。
※もし、署名を使っている場合はここでテキストファイル等に保存しておくとよいかもしれません。
  忘れた時は、移行後の送信メールからもOutlook側の署名に設定できます。
7.Windows Live メールの [エクスポート] 機能を使って、メッセージを Outlook へエクスポートします。
をクリックし、[電子メールのエクスポート] をポイントして [電子メール メッセージ] をクリックします。
8.[Windows Live メール エクスポート] 画面の [電子メールをエクスポートする形式を選択してください] リスト ボックスから [Microsoft Exchange] をクリックし、[次へ] ボタンをクリックします。
9.[メッセージのエクスポート] 画面で [OK] をクリックします。
10.[プロファイル選択] 画面の [プロファイル名] ボックスからエクスポート先に指定したいプロファイル名を選択し、[OK] をクリックします。
11.[メッセージのエクスポート] 画面の [フォルダー] で、エクスポートしたいメール フォルダーをクリックし、[OK] をクリックします。
補足 : 既定では、[すべてのフォルダー] が選択されています。特定のフォルダーのみをエクスポートしたい場合は、[選択されたフォルダー] をクリックして、エクスポートしたいフォルダーをクリックします。複数のフォルダーをエクスポートしたい場合は、Ctrl キー を押しながらクリックして選択します。

: [すべてのフォルダー] を選択した場合、Windows Live メールで使用していたフォルダー構造ごと Outlook にエクスポートされるため、通常はこのオプションを選択することをお勧めします。
 平成29年10月23日(月) 追記

エクスポートするメールが多すぎると「エラー」となってエクスポートに失敗します。
その時は、Outlook2010を起動して「エラー」前までにエクスポートされた分を削除します。(初期状態にします)
そして、Windows Liveメールで移行元のメールを削除して再度エクスポートを実施します。
残念ながら記録を取らないで実施したので「エラー」時に何件あったか定かではありません。
ユーザに断ったうえで、2017年の受信メールを残すことにし、それより前のは削除しました。
2017年の受信メールは約1,500件と記憶しています。

ただ、エクスポートでエラーとなるのは、単に件数だけではないようです。
なぜか分かりませんが、あまり多くないメッセージ件数でもエラーになることがあります。

平成29年11月04日(土) 追記

メールデータの移行にはフリーソフト「MailStore Home」が良いです。
12."エクスポートの完了" とメッセージが表示されたら、[完了] ボタンをクリックします。
13.Outlook 2010 を起動すると [Outlook データ ファイル] の下に、 Windows Live メールから取り込まれたフォルダー (移動されたフォルダー) が表示されます。

【アドレス帳の移行】

Windows Live メールから Outlook 2010 等へアドレス帳データを移行する場合は、Windows Live メールから汎用の CSV 形式にて書き出し、Outlook にインポートを行うという流れになります。
1.Windows Live メールを起動します。
2.左下のナビゲーション内にある [アドレス帳] をクリックします。
3.上部タブ内にある [エクスポート] をクリックし、[カンマ区切り(.CSV)] をクリックします。
4.[CSV のエクスポート] 画面が表示されたら、[参照] をクリックします。
5.[ファイル名] に任意の名前(例:address)等を入力し、保存先にデスクトップ等を指定して、[保存] をクリックします。
6. [CSV のエクスポート] 画面に戻ったら、[次へ] をクリックします。
7.[エクスポートするフィールドを選択してください] の項目で任意の項目にチェックをつけます。最低限 [名] [姓] [電子メールアドレス] にはチェックを入れます。
また、必ず [名前] の項目はチェックを外します。この項目は初期状態でチェックが入っているのですが、チェックをつけたままにしておくと、Outlook に移行した時に「姓名が逆になる」という現象が発生してしまいます。
8. [完了] をクリックします。
9.エクスポートが行われますので、指定した場所(デスクトップ)に保存されているか確認します。
【重要】
Windows Live メールから書き出したアドレス帳データは、エンコードが [UTF-8] 形式になっているため、そのまま移行すると文字化けしてしまいます。そのため、以下の手順でエンコードを変更します。
(1)csv ファイルを右クリックして、[プログラムから開く] -> [メモ帳] の順にクリックします。

(上記の手順で開けない場合は、まずメモ帳を開き、[ファイル]-> [開く] をクリックし、[テキスト文書(*.txt)] を [すべてのファイル(*.*)] に変更したうえで、該当のファイルを選択して開きます。)

(2)[ファイル] -> [名前を付けて保存] の順にクリックします。
(3)[ファイルの種類] を [すべてのファイル] に変更します。
(4)[文字コード] を [ANSI] に変更し、[保存] をクリックします。
(5)上書き保存をするかの確認画面が表示されますので、 [はい] をクリックしますが、必要に応じて他のファイル名に変更するなどして別途保存します。
Outlook へのアドレス帳データのインポート
1. Outlook を起動します。
2.[ファイル] -> [開く] -> [インポート] をクリックします。
3.[他のプログラムからのインポート] を選択して、[次へ] をクリックします。
4.[テキストファイル(Windows、カンマ区切り)] を選択して、[次へ] をクリックします。
5.[参照] をクリックします。
6.デスクトップなどを選択して、該当の CSV ファイルを選び、[OK] をクリックします。
7.「インポートするファイル」の欄に該当のパスが入力されたのを確認したら、下のオプションを任意で選び、[次へ] をクリックします。
8.「インポート先のフォルダ」は「連絡先」を選択して、[次へ] をクリックします。
9.「以下の処理を実行します」の下のチェックボックスにチェックが入っていることを確認し、念のため、右の [フィールドの一致] をクリックします。
10.左の移行元の項目と右の移行先の項目が一致しているか確認して、[OK] をクリックします。
基本的には自動的に項目が選択されるので問題ありません。なお、「名」と「姓」などは、右の「名前」の「+」をクリックすると表示されます。
11.[完了] をクリックします。移行が始まります。
12.移行が完了したら連絡先を表示して、移行ができているか確認します。
  連絡先の表示は、ファイル -> ビューの変更 でできます。現在の Windows Live メールに近いような表示になるように使う方に設定してもらいましょう。

【アカウントの設定】

1.Outlook 2010 を起動します。
2.ファイルタブをクリックします。
3.アカウントの追加をクリックします。
3.自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする。(手動設定)で次へ
4.インターネット電子メールをチェックし次へ
5.アカウント情報を設定します。
各設定は、それまで使用のものを使用します。
「アカウント設定のテスト」をクリックすると設定情報のテストができます。成功するとテストメールが配信されます。

  ↑
詳細設定では各設定にあわせて設定します。以下は自分の例です。
アカウント設定のテストで完了になればOKです。
新しいアカウントの設定で次へ、OKなら次へ閉じるをクリックします。
自分自身へテストメールが配信されます。

6.完了をクリックします。
これで、新しいアカウント情報が左表示部に設定されます。
 ⇒
先にインポートしたメールデータを、新たに設定したアカウントの下に移動します。
メールデータの表示については、Windows Live メールに近いようになるよう、使われる方に設定してもらうとよいでしょう。

後はメール送受信が正常に行われることを確認します。

基本的な設定として、以下をしておくとよいです。

1.メッセージ形式を「テキスト形式」へ

「ファイル」 -> 「オプション」 -> 「メール」 -> 「メッセージの作成」 -> 「テキスト形式」に設定

2.起動時のフォルダー

「ファイル」 -> 「オプション」 -> 「詳細設定」 -> 「Outlookの開始と終了」 -> 「Outlookの起動後に表示するフォルダ」 -> "メインとなるアカウントの受信トレイ"に設定
ついでに、「Outlookの終了時に、削除済アイテムフォルダを削除する」にチェック

以外は適宜設定します。


平成29年09月29日(金) 追記

Windows Live Mailのアドレス帳を移行する際、グループ化したものは移行できませんので、Outlookでの方法を調べてみました。
以下で設定できますので参考くだされば幸いです。
ステップ アップ: 連絡先とアドレス帳を管理する
  ↓
「連絡先を "プライベート"、"仕事" など、カテゴリ別に分けて管理しやすくする」
「配布リストを作成してリストに含まれているすべての電子メール アドレスに配信
する」

・・・・です。

平成30年02月22日(木) 追記

移行された方からの質問により以下を調査、対応しました。
これは、Outlook2010とかに精通した方にとっては何でもない普通のことと思いますが、記録として残しておきます。
1.受信メッセージの自動転送
質問 : Windows Live Mail の頃にメッセージの自動転送ルールを設定していたのだが、Outlook 2010で該当ルールを探して見たけど見当たらない。
注.転送先アドレスは、あらかじめ連絡先に登録しておきます。

(1).「ファイル」タブ−「仕分けルールと通知の管理」をクリック

(2).「新しい仕分けルール」(この場所分かりづらいです。一番上の左です。)をクリック

(3).「受信メッセージにルールを適用する」を選択して「次へ」

(4).受信メールに対する条件があれば設定し「次へ」(条件を指定しない場合は全ての受信メールに自動返信します。

(5).「名前/パブリックグループに転送する」にチェックを入れ、下のボックスで「 名前/パブリックグループ」をクリック

(6).連絡先から転送先アドレスを選択して「宛先」をクリックして「OK」−「次へ」

(7).例外条件があれば指定し「次へ」(なければここで「完了」)

(8).ルールの名前を入力し「完了」−「OK」をクリック

最後に「受信トレイ内のメッセ―ジに仕分けルールを適用する」にチェックを入れないように してください。
  (受信トレイ内の現在の既存メール全てを自動転送してしまいます。
※ Exchangeサーバー環境で利用している場合については省略します。
2.コンテキストから右クリック -> メール受信者 で送信した時の送信メールの保存先がアカウントの送信済みフォルダにない
質問 : 添付ファイルをマーク、コンテキストから右クリック -> メール受信者 で送信した時の送信メールの保存先がアカウントの送信済みフォルダにない。
自分は、新規メッセージのウインドウから添付ファイルを指定して送信していたので、前記状況に気づいていませんでした。
「ファイル」 -> 「アカウント設定」 -> 「データファイル」タブ -> 自アカウントを「規定に設定」 -> Outlook2010を再起動
これで、自アカウントの送信済フォルダに保存されます。

戻る

サイトトップへ