作成開始 : 平成20年05月24日(土) 〜 最終更新日 : 平成21年05月23日(土)

DATドライブを使ってみる


Express 5800/620 に DAT ドライブがついています。ずーっと以前に Windows NT Server 4.0 が乗っかっていた頃は Microsoft SQL Server のデータバックアップ用に使っていました。
現在は Windows2000 Proで動いています。 介護生活(_| ̄|○)してて他にすることが無いので調べてみました。

使えるのかどうか見てみました。(ブート時表示に ID4 SONY SDT-5000 があったのでBIOSは認識していた)

→ おぉーーー使えるようです。Windows2000 Pro の標準デバイス・ドライバにあるんね。

このハードの仕様は・・・・・インターフェースはSCSI、DDS-2対応ドライブ、非圧縮時4GB圧縮時8GBのバックアップが可能である。・・・とのことです。

ソフトは何を使えばいいんだ・・・・
と思って調べた。
UNIXなら tar か dump、 restore なんだろうけれど・・・
まず、フリーのソフトで DDS DAT テープが使えるのないかと思い調べたが、状態をチェックしたり巻き戻したりするコマンド・ツールはあった。
しかし、バックアップしたりリストアしたりするものはなかった。(見つけられなかった!!)
もちろん、メーカ各社の製品としては存在するのだが、お金はかけたくない。

Windowsの「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「バックアップ(ntbackup.exe)」が使えることは分かったが、これなんとなく気にくわなかったので、他に使いやすいのないかと思ったのだ・・・・

・・・いっぱい調べたけれど昨夜は見つからなかったので、とりあえずWindowsのバックアップでバックアップとリストアしてみた。

まずは、テープをドライブにセット・・・・と思ったが「あれ? DATテープあったっけか?」

そういや前に沢山あったの「もらってちょーだい」であげたり捨てたりしていた。もう使うことはないと思っていたので・・・・・
諦めかけたけど、本棚に1個だけ保管していた。
「よかったー、これ使ってみよう」ということでセットした。

【バックアップ】


  ↑
起動最初はこんな画面です。ウイザードは使わずにバックアップしてみます。まずは、「バックアップ」タブを選択します。

 ↑
・選択初期はこんな感じです。では、C:\tmpから下をDATにバックアップしてみましょう。

  ↑
「バックアップを格納するメディア名またはファイル名」には、それまで使用していたテープを装着した場合、▼をクリックすると見えてきます。
その場合も上書きするか追加書きするか選択できます。
今回は1つのメディアしかなく検証で先に書き込んでしまったのですが、「新しいメディア」選択で上書きで説明します。
では「バックアップの開始」をクリックします。

 ↑
「スケジュール」や「詳細設定」で各種設定ができます。このまま「バックアップの開始」をクリックしてみます。

 ↑
なんかよく意味わからないですが、どうやら「2008/05/24 0:09に作成したメディア」に上書きするかどうか聞いているようです。
このまま「はい」にします。

  ↑
書き込み中はこんな進行表示します。

  ↑
置換するので「はい」をクリックします。

 ↑
完了です。レポートを見てみましょう。

 ↑
メモ帳が開いてこんなふうにレポート表示します。セット作成時間とバックアップ時間に間が空いているのは、この間に妻の入浴介護したためです。

【リストア】

バックアップした C:\tmp を戻してみます。元のところにリストアしてもいいのですが、 C:\restore に戻してみます。
起動画面から「復元」を選択します。

  ↑
選択初期画面です。ここから復元と復元先を選択します。

 ↑
では「復元の開始」をクリックします。

  ↑
「詳細設定」で色々と指定できますが、とりあえず「OK」をクリックします。

 ↑
動作中ははこんな進行表示します。

 ↑
完了です。レポートを見てみましょう。

  ↑
メモ帳が開いてこんなふうにレポート表示します。

  ↑
うん、期待どおりにリストアされました。

使ってみるとなかなかいい感じです。
ネットワーク・ドライブでも同じようにできたので、コンテンツのバックアップに使ってもいいかもしれません。
メディアは・・・・中古店かお客様のところに使わないで保存していたのがあったような・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


平成21年05月23日(土) 追記

毎週土曜日の午前1時にスケジューラでバックアップするようにしていました。
ある時、DATが何本か手に入ったので別のを装着してみました。そして、土曜日の朝にバックアップのレポートを見たら「指定したメディアが見つからなかったため、   操作は実行されませんでした。 」との記録がありバックアップが失敗してしまいました。
「えぇー、これじゃテープ交換してパックアップできないじゃないかぁー」・・・・で調べてみると・・・
どうやら・・・・
 マニュアルでの実行では前記のような事はなく実行できる。
 低価格かつスタンドアロンのテープ ドライブには、メディアが変更されていることを RSM(リムーバブル記憶域の管理) に通知しないものがあります。
 誤って重要なデータを自動で上書きしないための仕様です。
 スケジューリングを行う場合は、バックアップ前に新規ディスクに入れ替えるか、Ntbackup上で使用済みDATを「空きとしてマーク」をしたものを使用してください。

・・・みたいな感じです。
当初「まぁ、いいかー今使っているテープがダメになったら再設定することにしようかー」で納得していました。
しかし、仕事で関わっているお客様のサーバー(Windows Server 2003)でActiveDirectoryの削除をし別のドメインに参加させたところNtbackupを使ってスケジュールしたバックアップが失敗してしまいました。スケジュール実行ユーザが変わってしまったためです。
このサーバーはデータセンタに置いていてデープはずーっと同じものを使っているのです。
一応、そのテープを使ってバックアップが失敗しない方法はわかりましたが、別のテープに交換した時に失敗しないように検証してみることにしました。

もしかしたら、メディアが変更されていることをRSM に通知できるドライブかもしれませんが、実機で検証している時間がとれないので下記の方法で別途設定したいと思います。
ポイントとしては・・・・

・Ntbackupのバックアップスケジューラでスケジュールを作成する。
・タスクスケジュールのタスクのプロパティでコマンド文字列に /um を追加する。

 /um によって最初に見つけた利用可能なテープをフォーマットし現在のバックアップ操作でそのテープを利用可能にするとのことです。
 これによって、バックアップに使いたいメディアを自由に選択できるし、新しいメディアを使う時にもフォーマットやラベル付与どのRSM操作をしなくでも使用できるとのことです。

・・・詳細は以下を参照ください。
1.Ntbackupを起動します。

 ↑
「バックアップウィザード」を指定します。

 ↑
「次へ」をクリックします。

 ↑
「選択したファイル、ドライブ、ネットワークデータのみのバックアップを作成する」をチェックし「次へ」をクリックします。

 ↑
バックアップ先のファイルやフォルダを指定し「次へ」をクリックします。

 ↑
「4mm DDS」を選択し「新しいメディア」を選択して「次へ」をクリックします。

 ↑
「詳細設定」をクリックします。

 ↑
「通常」を選択し「次へ」をクリックします。

 ↑
「バックアップの後にデータを検証する」をチェックすればより整合性が確保できるでしょうが少しでも実行時間を短くしたいのでチェックしませんでした。
「利用可能な場合、ハードウェアによる圧縮を使用する」にチェックし「次へ」をクリックします。

 ↑
「このバックアップでメディアのデータを置き換える」をチェックし「次へ」をクリックします。
毎回上書きですね。

 ↑
「バックアップのラベル」は任意のを指定します。分かりやすければいいと思います。
「メディアのラベル」はディフォルトのままにしときます。

 ↑
「後で実行」にチェックします。するとすぐに下のようなのを表示します。

 ↑
実行するユーザに対するパスワードを入力し「OK」をクリックします。

 ↑
スケジュールを設定します。そして「OK」をクリックします。

 ↑
スケジュールのエントリに反映されていますね。「次へ」をクリックします。

 ↑
「完了」をクリックします。

 ↑
スケジュールジョブに反映されています。
この後の設定をした場合・・・ここでスケジュールの設定変更はしないようにします。この後の設定が無効になってしまうためです。
ここまで終わったらNtbackupを終了します。

2.タスクスケジューラでコマンドラインを変更


 ↑
Ntbackupで作ったタスクがありますね。

 ↑
タスクを選択し右クリックして「プロパティ」を開きます。

 ↑
「実行するファイル名」にあるコマンドラインをコピーします。
コピーしたコマンドラインをテキストエディタに貼り付けて編集します。
/n " 2009/05/22 21:05 に作成したメディア" のオプションである " 2009/05/22 21:05 に作成したメディア" を削除します。
末尾に /um を付加します。
こんな感じになります。
   ↓

 ↑
編集した行をコピーして「実行するファイル名」に貼り付けます。
このコピペした後は「適用」ではなく「OK」でいいです。「適用」をクリックすると実行ユーザのパスワードを求めてきます。

3.実行の確認


 ↑
Ntbackupを起動し「ツール」→「レポート」と選択し「バックアップレポート」を開きます。
そして該当のジョブを選択し「表示」をクリックします。

 ↑
おぉーーー、正常に終わっています。
次のバックアップの時は別の使用済みテープを装着して実行してみます。

平成21年05月30日(土) 追記

別の使用済みテープ(Windowsで使用)を装着して実行してみました。

 ↑
おぉ、成功していますね。

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