作成開始 : 平成21年11月14日(土) 最終更新日 : 平成22年10月30日(土)

FreeNAS を試す


ふとしたことからFreeのNASがあることを知った。
仕事の関係でバッファーロのTeraStationの機能を調べているうちにGoogleの検索にかかってきた。
OSはFreeBSDベースとのこと。
ちょうどxboxをメディアセンタ化したのでYouTubeとかの画像や音楽をダウンロードして保存し楽しもうと考えていたところだった。
調べているうちにすごく試したくなってきた。

インストールは、ちょうど旧式のノートPCがあいていたので、さっそくダウンロードしてインストールした。
このPCはFMV645というやつで、CPU:450MHz、MEM:256Mbyteだ。
HDDはそれまで使っていた10Gbyteのにした。
本当はもっと大容量がよいのだが、とりあえず使ってみてからにした。

こんなヤツ。写真はWinXPの頃


1.ファイルの準備

FreeNASホームページ より FreeNAS-i386-LiveCD-0.7.4919.iso (70.4Mbyte) をダウンロードしライティング・ソフトでインストールCDを作成しました。

2.インストール

(1)PCの電源をONにし作成したCDを挿入、OS起動が始まります。

 ↑
ちょっと手振れしてるけど見たことある FreeBSD の起動画面ですね。
(2)コンソール設定(Console Setup)画面が表示されるので、9)のHDD等へのインストールを選択します。
(3)インストール画面が表示されるので、3)Install 'full' OS on HDD data partation を選択します。

 ↑
USBメモリからの起動もできるようですね。PCが対応している必要ありますけど。
(4)"FreeNAS Information"を表示します。この設定でよければ「OK」します。
(5)インストールメディアの場所を指定します。
(6)インストール先を指定します。
(7)システムとデータが別々のパーティションに収納されるため、システム用のサイズを入力します。

  ↑
システム用パーティションは最低128MBとあるが、256MBとしました。
(8)スワップパーティションを設定します。
(9)スワップパーティションのサイズを指定します。

 ↑
とりあえずディフォルトにしました。
(10)インストールが終わると下の画面を表示します。

 ↑
Enterを押します。
この後でコンソール設定(Console Setup)画面に戻りますので7)Reboot systemを選択し再起動します。
再起動後のコンソール設定(Console Setup)画面に9)のHDD等へのインストールが無いことを確認します。

3.初期設定

コンソール設定(Console Setup)画面で以下を設定します。
1)Assign Interfaces で利用するネットワークデバイスを指定します。
2)Set LAN IP Address を選び、DHCPクライアント=使用しない、IPアドレス=192.168.1.250(ディフォルト)、サブネットマスク=24、デフォルトGW=192.168.1.1、DNS=192.168.1.7 を入力しました。(ここは環境に合わせます)
IPv6にも対応するため、IPv6=YES、enable AUTO=YESを入力しました。
再度 7)Reboot system を選択し再起動します。

4.WebGUIによる設定

FreeNASの基本設定、サービス設定はWebGUIにより設定可能です。WebGUIでは電源OFFもできるのでいいっすね。
http://FreeNASのIPアドレス/ とましす。名前解決できている時は http://FreeNASのホスト名/ です。
すると Webブラウザに ユーザID、パスワードの画面が出ます。

 ↑
ディフォルト ユーザ名 : admin パスワード : freenas でログインします。
すると「ログイン初期画面」を表示します。
以下に私が設定した内容を記載します。
基本設定
  1. システム | Genera l Setupにアクセス
  2. ホスト名に任意の名称を設定
  3. DNSのIPアドレス入力
  4. WebGUIの言語を Japanese に設定
  5. 時間のタイムゾーンを Asia/Tokyo に設定
  6. セーブして終了
  ※設定例は ここ クリックしてください。
メール設定
  1. システム | 高度な設定 | Emailにアクセス
  2. 外向けのメールサーバに任意のサーバ名を入力
  3. From Emailに、自分のメールアドレスを入力
  4. テストメールを送信
  5. セーブして終了
  ※設定例は ここ クリックしてください。
ディスク設定
  1. ディスク | マネージメントにアクセス
  2. 「+」で追加
  3. ディスクを選択
  4. 転送モードを Auto に設定
  5. ハードディスクスタンバイ時間を 30分 に設定
  6. 高度な電源管理を スタンバイありの最小の電力使用 に設定
  7. 音響レベルは変更しない
  8. S.M.A.R.T はチェックしない
  9. 追加して終了 -> 設定反映
  IDE HDD と USBメモリに設定しました。
         PCから5mmしかでない。
  ※IDE HDD の設定例は ここ クリックしてください。
  ※USBメモリ の設定例は ここ クリックしてください。
ディスクのフォーマット
  1. ディスク | フォーマットにアクセス
  2. ディスクで DISK名 を選択
  3. ファイルシステムで UFS(GPT and Soft Updates) を選択
  4. ボリュームラベルに 任意の名称 を入力
  5. Minimum free space で 1 を選択
  6. MBR を消去しないにはチェックしない
  7. ディスクフォーマット をクリックしてFormat(完了までほんの少し。その間ブラウザは閉じないこと)
 注.OSがインストールされているディスクはフォーマットできません。
ディスクのマウント
  1. ディスク | マウントポイント | マネージメントにアクセス
  2. 「+」で追加
  3. タイプで Disk を選択
  4. ディスクで DISK名 を選択
  5. パーティションで MBR Partytionを選択
  6. ファイルシステムで UFS を選択
  7. Share name に 任意の名称 を入力
  8. 読み込み専用、ファイルシステムチェックにはチェックしない
  9. アクセス権限は変更しない
  10. 追加をクリックして終了
  11. 変更の適用をクリックして終了
  ※IDE HDD の設定例は ここ クリックしてください。
  ※USBメモリ の設定例は ここ クリックしてください。
CIFS/SMB の設定
  1. サービス | CIFS/SMB | 設定にアクセス
  2. Common Internet File System の有効にチェック
  3. 認証で 「匿名」 を選択 (自宅内なので認証設定はなしにした)
  4. NetBIOS名に 任意の名称 を入力
  5. ワークルプープに SENDAI を入力
  6. 概要は変更無し
  7. Dos文字セットで CP437 を選択
  8. Unix文字セットで UTF-8 を選択
  9. ログレベルで Minimum を選択
  10. ローカルマスタブラウザ、タイムサーバで YES を選択
  11. Advanced setting (高度な設定) は変更無し
  12. 保存して再起動 して終了
  ※設定例は ここ クリックしてください。
SSH の設定
  1. サービス | SSH にアクセス
  2. TCPポートは変更しない
  3. root ログインを許可にチェックしない
  4. パスワード認証 にチェックする
  5. TCP転送 にチェックしない
  6. 圧縮はチェックしない
  7. SSH鍵は変更しない
  8. 保存して再起動 して終了
  ※設定例は ここ クリックしてください。
CIFS/SMB の共有設定
  1. サービス|CIFS/SMB|共有にアクセス
  2. 「+」で追加
  3. 名前に 任意の名称 を入力
  4. コメントに 任意のコメント を入力
  5. パスに 任意のパス を入力
  6. 読み込み専用にチェックしない
  7. ブラウズ可能にチェックする
  8. パーミッションを引き継ぐにチェックする
  9. ごみ箱にチェックしない
  10. ドットファイルを隠すにチェックする
  11. 許可するホストに何も入力しない
  12. 拒否するホストに何も入力しない
  13. Auxiliary parametersに何も入力しない
  14. セーブして終了
  15. 変更の適用をクリックして終了
  ※設定例は ここ クリックしてください。

 通常は、マウントポイント(例えば user とした場合 /mnt/user にしかパスを設定できないようです。
 なので、私は ssh でログインしてマウントポイント下に mkdir、chmod、chown してディレクトリを作成し共有パスにしました。

5.その他

CIFS/SMB、SSH の他に FTP、NFS、RSYNC、Unison、AFP、UPnPなどのサービスがありますが、それらはボチボチ試してみたいと思います。
使い勝手がとてもいいです。
xbox のメディアセンター xbmc のメディア共有サーバーとして活用しています。

ログイン直後の画面です。


平成22年02月23日(火) 追記

言語設定を日本語にすると、他のPCからログインはできてもリブート、シャットダウンとか他の設定ができなくなります。
どうやら、言語を日本語に設定したPCのユーザからでないとできないようです。(画面が白くなります)
英語とかだといいのですが・・・・
バグかな?

平成22年05月26日(水) 追記

UPnPを設定してみました。
UPnPを有効にするため、「サービス」→「UPnP」をクリックすると設定画面が現れます。
データベースディレクトリに予め用意した /mnt/share/dlna を設定しました。
コンテンツには以下の2つを追加しました。このディレクトリは CIFS/SMB で共有している /mnt/share/media の下にあります。

/mnt/share/media/Music/
/mnt/share/media/Youtube
WebGUIをチェック、右上の「有効」をチェックし「保存して再起動」をクリックして再起動しました。
ちなみにWebGUIを開いてみると・・・・
・・・・のようなのになります。色々と調整できそうです。
次は DLNA (Digital Living Network Alliance)クライアントでコンテンツを視聴してみます。
1.初代xbox + xbmc (初代xboxのコンテンツに追加しようと思いましたが、FreeNASメインなので・・・)

 ↑
まずは、DLNAクライアントとして使う設定です。トップ画面で「設定」を選択しました。

 ↑
Network を選択しました。

 ↑
Autostart UPnP client と Enable UPnP rendarer をチェックして有効化しました。

 ↑
トップ→動画を選択し Add source を選択しました。

 ↑
Browse を選択しました。

 ↑
UPnP Dvices を選択しました。

 ↑
freenas が見えてきました。

 ↑
Music と Youtube のコンテンツが見えました。

 ↑
Youtube を選択したところです。

 ↑
OK を選択です。

 ↑
Add source に戻りますが、CIFS/SMB の共有した名前と同じになってしまうので Youtube_dlna にしました。

 ↑
OK を選択すると動画リストに追加されます。
CIFS/SMB で共有したコンテンツと同じように視聴できます。ただ、flvファイルは普通に見ることができますが、mp4 は、ファイルサイズが大きいとバッファリングしてしまいます。
それと、音楽に設定した WMP11 で音楽CDから作成したmp3 ファイルの曲名一覧が日本語文字化けしてしまいます。曲情報のところですね。
Youtube のを変換した mp3 だと文字化けしません。(曲情報が無いから?)

FreeNASを起動時に UPnPフレンドリ名 : freenas を見つけられない時があります。
・・・っていうか、これのxbmcを再起動しただけで見えなくなります。
<--- (((( ;゚д゚)))
なんででしょう。後述する Windows XP + RDNLA + VLC ではそんなことないのですが。
その場合、FreeNASのWeb設定画面にあるUPnP設定で「保存して再起動」を実行したりすると見えてきます。
これでは面倒なので、うまくできている CIFS/SMB を使うことにします。
2.Windows XP + RDNLA + VLC
(1) VLCプレイヤーの導入

 このソフトはマルチ メディア プライヤーの一種です。
 下記のサイトから「vlc-1.0.5-win32.exe」をダウンロードしてインストーラ実行するだけで、簡単にインストールできました。

  http://www.videolan.org/
(2) RDLNAの準備

 これはDLNAサーバーとVLCプレイヤーの仲介を行うソフトです。
 下記のサイトから「rdlna-008.zip」をダウンロードして、収められているファイルを適当なフォルダに解凍します。
 そしてRDLNA.exeという実行ファイルを起動するだけです。
 インストールなどは不要ですので、気軽に試せます。

  http://y30.net/rdxs-e/rdwiki/wiki.php?%A5%CD%A5%C3%A5%C8de%A5%C0%A5%D3%A5%F3%A5%B0

次にRDLNA.exeを実行して[検索]ボタンを押します。
 するとDLNAサーバーを見つけ出してくれて、確認の要求がきますので「はい」をクリックします。
 この時にDLNAサーバーになっているFreeNASのデバイスが見つかりましたと、接続の確認がきますのでOKで接続を許可します。
 これでRDLNAの画面の左上の接続先が「RD-X6」からDLNAサーバーのIPアドレスに表示が切り替わります。

 次に、下段にある「参照」ボタンを押して、(1)で導入したVLCプレイヤーのファイルパスを設定します。デフォルトでインストールしているのであれば「C:\Program Files\VideoLAN\VLC\vlc.exe」です。
(3) 視聴方法
a.RDNLA を起動します。
b.左上の「接続」をクリックします。

 ↑
コンテンツが見えてきます。Youtube をクリックし歌手のフォルダをクリック、曲を選択!

 ↑
「VLCで再生」をクリック!

 ↑
VLC が起動して視聴できます。
音楽に設定した WMP11 で音楽CDから作成したmp3 ファイルの曲名一覧が日本語文字化けしてしまいます。曲情報のところですね。
Youtube のを変換した mp3 だと文字化けしません。(曲情報が無いから?)
なかなかいい感じですが、連続視聴ができません。んんーーー残念です。

平成22年10月30日(土) 追記

久しぶりに TTSSH (Ver4.65) で接続しようとしたら、以下のエラーで落ちてしまいました。なんでー!
どうやら、サポートしていない暗号方法だよーって言っているみたいです。

対処としては、TeraTermのssh設定画面で、エラーに出力されたアルゴリズムを利用するように変更することです。
どれどれーー


 ↑
あぁ、なるほどこれでは無理かーーー、そういや TTSSH バージョンアップしたっけなー

 ↑
とりあえず、AES128-CBC(SSH2)にしたらOKになりましたよ。♪

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