作成開始 : 平成17年11月17日(金) 最終更新日 : 平成17年11月18日(土)
FreeBSD(98) 6.1 RELEASE を試す
わが家のFreeBSDは2002年の「UNIX USER」についてきた付録CDである。
そろそろ、古くなってきたので少し新しいのを試してみたくなってきた。
最初「FreeBSD(98)へようこそ」の「新着情報」にある FreeBSD(98) 4.11R-Rev01 か FreeBSD(98) 5.3R-Rev01 を使ってみたかったが、始めに 4.11RELEASEをインストールすべく FTPサイトからkern144.flp
と mfsroot.flp それに rawrite.exe をダウンロードしインストールFDを作成した。(PC-98X1はCDブートできないのです)
そして、FTPインストールをすべく試してみたが「うんたらのファイルがありません」みたいなメッセージで失敗に終わった。
配布サイトをよくよく見ると既に古くなっていて、FTPインストールできる位置に関連ファイルが無いようだった。
こうなると、シコシコと配布ファイルを集めて CD 作るか FTPサイト作るしかないようだった。
それすべく、かなり調べたけど 「俺ではできん! _| ̄|○ 」 で断念!・・・・・面倒くさくなってしまったのだぁー
そこで、一番手っ取り早い CDイメージ をダウンロードして インストールCD を作ることにした。
インストールしたPCは 「NEC PC-9821 V200 (CPU:Pentium 200MHz MEM:96M HDD:2.1G)」です。
1.インストールCDの作成
まず、FTPサイト( ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/pc98/ISO-IMAGES/ )へ行ってみた。(他にもたくさんのFTPサイトがあります)
↑
こんだけしかない! 6.2はRC1 だったので 6.1 にした。
↑
「6.1-RELEASE-pc98-disc1.iso」をダウンロードした。約494MB で更新日は 2006年5月7日 だった。
そして CDライティング・ソフト (私はPC付属のSonic RecordNow!を使った) でCDを作成すると、下のようなのができた。わくわくー
ちなみに、各ドキュメントは全て英語でした。・・・・それにしても 4.5RELEASEとかなり違うなぁー
2.インストール用FDの作成
すでにあるFreeBSD機で作ることもできるが、手っ取りばやくWindows上で作ることにした。
PC-98X1用のOSなので、Windows95が入っている PC-9821Ne 上で rawrite.exe を使って作ることにした。
rawrite.exe は作ったCDには無かったので、ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/pc98/tools/ からダウンロードした。
インストールに使うFDは 1.44MB FD なので・・・・boot.flp、kern1.flp、kern2.flp、mfsroot1.flp の4枚である。(1.44Mでフォーマットしておきましょう)
各ファイルは作ったCD の floppies にある。
これらのうち必要なファイルを PC-9821Ne をネットワーク共有してコピーした。
そして、MS-DOSプロンプトでカレント・ディレクトリを上記ファイルのある位置へ移動し次ぎのようにして4枚作成した。
A:\tmp> rawrite
RaWrite(98) 1.3 - Write disk file to raw diskette
(C)Copyright KATO Takenori, 1995, 1996.
All rights reserved. Enter source file name: boot.flp
Enter destination drive: b
Please insert a formatted diskette into drive A and press RETURN key :
Done.
これで、インストールに必要なものがそろいました。
※もし、欲しい方がいらっしゃいましたら、別に作成したものを差し上げますよ。着払いで!
3.インストール
(1) パソコンの電源を入れインストールFDのうち boot.flp をセット、FD読み込みの間にインストールCDをセットしておいた。
(2) インストールFDの読み込みは 「boot.flp → kern1.flp → kern2.flp → boot.flp → mfsroot1.flp → boot.flp 」の順で行われます。
boot.flp は何回も入れないといけないす。
(3) 最初の起動時に言語選択があり「Japanese」を選択したのですが、sysinstall の画面は日本語になりませんでした。
(4) それ以後のインストールについては、基本的には「4.5 RELEASE」と同じです。英語ですが、ニュアンスで何とかなりました。
(5) パーティションは次のようにしました。
マウント位置 容 量 / 256M /tmp 128M /usr 728M /usr3 635M /var 128M swap 128M
↑
起動時はこんな感じでした。
(6) Lunux base パッケージはインストールしない方がよかったような気がします。
FreeBSDの基本的な部分のインストールは超低スペックですが、30分程度でした。Lunux base パッケージはパッケージの展開にやたらと時間かかったうえに、Error Code 1で異常終了でした。(でもOS起動メッセージでは使えそうな感じ)
(7) /etc/inetd.conf で ssh デーモンを起動するようにしていたので、最初の起動で Key ペアを構成します。
これが、以外と時間かかるので、つい何かトラブルと思い 「Ctrl + C」で抜けて起動してしまいました。
ここは、ログインプロンプトが出るまでジックリ待ちましょう。
とりあえず、エラー表示ありましたが、起動しました。
↑
/var/log/messages です。 unknown て何でっしゃろ!後で調べよう。
(8) 管理・設定は /stand/sysinstall ではなく /usr/sbin/sysinstall です。
4.SSH の設定
さて、ここまで来たらPCの近くで作業する必要もありません。さっそく Tera Term + TTSSH でログインしようとしました。
私は telnet を使っていないので・・・・
しかぁーし「サーバーがこのSSHプロトコルをサポートしていません」みたいなの出して、終わってしまいます。
「えぇー、そんなぁー」
試しに次ぎのようにしてみました。
Windows(Tera Term + TTSSH) -> 他のFreeBSD機にログイン -> 他のFreeBSD機から SSH で 6.1 RELEASE機へログイン
これが、なんと出来てしまったのです。
で、例によって調べました。それによると・・・・・
FreeBSD 5.3 以降の sshd はセキュリティが強化されているため、
デフォルト状態では Windows の Tera Term/TTSSH から接続できません。
接続プロトコルのバージョンを下げて、UNIX パスワード認証を認めるには /etc/ssh/sshd_config を調整します。
TAKE-LABO さんにある記事より引用させていただきました。
これは、どうやら「FreeBSDは5系列になってからSSH2がデフォルトになっている。
なので、Tera Term Pro + TTSSHではSSH1だけでSSH2未対応のためログインできません。」ということらしいです。
Protocol 2、PasswordAuthentication no の2ヶ所です。これを Protocol 2, 1、PasswordAuthentication yes にします。
なるほどぉー・・・・結果は下のような感じです。
上記にして、サーバー再起動し Tera Term + TTSSH から接続したら無事に接続できました。
(SSHによるセキュリティ設定と運用方法はたくさんの選択肢があるようなので、それらは後で勉強することにしよう)
ここまでくれば後は、居間のPCからジックリ取り組むことができます。よかったー
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