作成開始 : 平成25年03月06日(水) 最終更新 : 平成25年03月15日(金)

VMware Player を試す。(ホストOS : Windows Server 2003 R2 ゲストOS : Windows Server 2008 R2)


1.背景

とあるお客様のシステム更改に伴い新しいシステムの検証環境が必要になった。
ただ、使用できるマシンがスペック的に見て撤去保管されていた Windows Server 2003 R2 SP1 (32bit) のマシンである。
このマシンは某メーカ製品であり、いかに撤去品とはいえお客様品なので初期化して使用するわけにはいかない。
そこで、仮想化マシンとして Windows Server 2008 R2 をインストール、稼動させてみることにした。
自分的には、Windows Server 2012 を仮想マシンとしてみたいところだが、それは別の機会にでもやってみることにする。

2.仮想化製品の選択

無償で利用できかつ比較的容易に導入ができ、また 32bitホストOS上で 64bit ゲストOSの実行が可能な VMware Player を使ってみることにした。

3.インストールマシンのスペック

CPU : Xeon 5110 (1.6GHz/4MB) × 1CPU
MEM : 2GB (1GB × 2)
HDD : 146GB アレイ (73GB × 3: RAID5, SAS:15,000r/min) -> C:ドライブ 10GB, D:ドライブ (125GB)
OS : Windows Server 2003 R2 Standard (32bit)
1U のラックマウント・タイプである。
まずは、VMwarePlayerで64bitゲストOSが動作するか確認する方法 | Happy my life でテストしてみた。

このツールは、64bitゲストOSが動作するかとともに、使っているPCが64bitに対応しているかのチェックもできる。
ここ からダウンロードするが ダウンロードするにはユーザ登録が要る。
(検索エンジンで VMware-guest64check-5.5.0-18463.exe を指定ゴニョゴニョすると他のダウンロードサイトが見つかる)
そして、保存した VMware-guest64check-5.5.0-18463.exe をクリックして「”VMware 64-bit Compatibility Check Passed”」となれば互換性ありだ。
「”VMware 64-bit Compatibility Check Failed”」となったら互換性なし。

「”VMware 64-bit Compatibility Check Passed”」となったのでOKのようだ。

4.VMware Player のダウンロード

ダウンロード VMware Player 5.0 の 該当製品右にある「ダウンロード」をクリックして保存する。
この時点の最新 5.0.2 をダウンロードした。(約76MB)

5.VMware Player のインストール

ダウンロードした VMware-Player-5.0.2-1031769.exe を実行します。
インストーラが起動するまで少し待ちます。
「次へ」をクリックします。
今回の場合はD:ドライブにする必要があるので「変更」をクリックして変更し「次へ」をクリックします。
「ソフトウェアの更新」になりますが、ソフトウェアの確認はいらないので「起動時に製品の更新を確認する」はチェックを外しました。
「ユーザ エクスペリエンス改善プログラム」では、「VMware Plyer の改善に協力する」のチェックを外しました。HTTPプロキシでしかネットに繋がってないので・・・
「ショートカット」では、そのまま「次へ」をクリックしました。
「要求された操作を実行する準備ができました」と表示されたら、[続行]をクリックします。
インストールが完了するまで少し待ちます。
「セットアップ ウィザードの完了」が表示されたら、[完了]をクリックします。

6.VMware Player 初期起動の確認

(インストール時にデスクトップ ショートカットを作成するように指定した場合)デスクトップ上にあるVMware Player のショートカットを開きます。
インストール後の初回起動時には「使用許諾契約」が表示されますので、同意できる場合は「使用許諾契約の条項に同意します」を選択し、[OK]をクリックします。
とりあえず起動しました。さぁ、次はゲストOSのインストールだ。

7.ゲストOSのインストール

Windows Server 2008 R2 SP1 (評価版) のISOイメージファイルをもとにインストールしてみます。
評価版のダウンロート゛およびアクティベーション等については 以下にあります。
Windows Server 2008 R2 SP1 評価版 について | マイクロソフト サーバー クラウド プラットフォーム
ダウンロードした ISOファイルは、あらかじめ作成したフォルダに保存しておきました。
(1)仮想マシンの作成
VMware Player"ホーム"の"新規仮想マシンの作成"クリック、「新しい仮想マシン ウィザード」を起動します。
"後で OSをインストール"選択。 「次へ」をクリック
 (Winsows Server 2008 R2 評価版は、プロダクトキー入れないので、後で OSをインストールします。)
Microsoft Windows (W) にチェック、バージョンで Windows Server 2008 R2 x64 を選択し「次へ」をクリックします。
「仮想マシン名前」を適宜設定、「次へ」をクリック
(ここで、場所は D:ドライブの所定フォルダにすべきでした、変更方法は後述します)
「ディスク容量の指定」では、ディスク最大サイズを「80GB」、「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」にチェックし「次へ」をクリック
「仮想マシンを作成する準備完了」でとりあえず「完了」をクリック
(2)仮想マシンの確認
作成した仮想マシンを右クリック → 仮想マシンの設定で確認します。
仮想マシンの作成で「仮想マシン名」を指定した時に「場所」を変更しなかったため、C:ドライブに作られるようになっていました。
この時点で C:ドライブは 2.3GB しか空きが無いので、オプションでワーキングディレクトリをD:ドライブに変更してみます。
そして、「OK」をクリックします。・・・という感じにごにょごにょしましたが、結局、仮想マシンの格納場所を変更できなったので、仮想マシン設定→ハードウェアでHDDを一旦削除し、HDDの追加で「D:\Virtual Machines\WebServ-gaibu」 に 「WebServ-gaibu-0.vmdk」 ができるようにしてみました。固定領域を確保するをチェックしたので結構な時間がかかりました。
通常は可変領域で設定されますが、固定領域の方がパフォーマンスが良いとのことです。
仮想マシンは次のように設定しました。
「ハードウェア」で次のようにしました。
●メモリ
とりあえず推奨である「1024MB」にしました。
●プロセッサ
「2」にしてみました。
●CD/DVD
ISOイメージ ファイルを使用するようにして ISOイメージ ファイルがある場所を指定しました。
●ネットワークアダプタ
ホストOSと同じネットワーク上で使用したいので「ブリッジ:物理ネットワークに直接接続」にチェックしました。
念のため「物理アダプタの設定」で確認しました。
「オプション」で、時刻同期をオンにしました。
以上を設定の後、「仮想マシンの再生」をクリックすると・・・と思ったら、Intel VT-x が有効になっていないとのこと。
ホストOSを再起動しBIOS画面で Intel Virtualization Technology を有効にしてOS起動、ついでに、VT設定チェックツールでチェックし VT有効であることを確認した。
 
再度「仮想マシンの再生」をクリックすると・・・・おぉ、Windows Server 2008 R2 SP1 のインストーラが起動した。
同時に VMware Tools をダウンロードするか聞いてきたので「今すぐダウンロード」を選択しダウンロードした。
ゲストOSインストール後は、VMware Tools をインストールした。
ここから後は、通常のとおりのサーバー設定なので省略します。
なかなか、いい感じに動いてくれます。
でも、やっぱりもっとメモリが欲しい。ホストOSのことも考慮してゲストOSのメモリは 1.25GB にした。
リモートデスクトップ接続ではそこそこの動きだけど、これに Oracle Client と IIS なんかインストールして Webアプリケーションを動かしたらどんな感じになるのだろうか?

それらの環境ができたら別途、評価内容を追記してみたいと思う。

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