作成開始 : 平成24年06月14日(木) 最終更新 : 平成24年06月14日(木)

N902iL をひかり電話の子機にしてみた。


NTT docomoの法人向けデュアルケータイN902iLには、IEEE802.11b/gの無線LAN機能が内蔵されています。社外ではFOMA、社内では無線LANを使った内線電話としての利用を前提に開発されています。
4月に入り、それまで退職した方が使用していた N902iL が自分に貸与されました。会社内では無線LANを使った内線電話とPBX経由で直通番号が付与されています。
これを、会社では社内の内線電話とし自宅ではひかり電話の内線子機として使えないかと考えました。

社内 -> 直通と内線電話、FOMA
社外 -> FOMA
自宅 -> FOMA, ひかり電話子機


1.ひかり電話ルータ (RT-S300SE) の設定

電話設定 -> 内線設定(画面左側)を選択し、内線設定画面を開きます。アナログ端末以外の欄の編集メニュー(画面右側)を選択し、内線設定(IP端末)画面を開きます。
内線設定(IP端末)画面で、各項目の設定を行います。
端末属性は音声専用端末に設定しておきます。
MACアドレスはN902iLのものを調べて、入力しておきます。
ダイジェスト認証はN902iLでは行いません。よって、ユーザID、パスワードは無効です。
電話番号設定ですが、ひかり電話のマイナンバーオプションにより2つの電話番号を持っている場合、該当の番号専用の子機設定としてもよいでしょう。
わが家の場合、ひかり電話のマイナンバーの契約はありません。

2.N902iL の設定

(1) menu/各種設定/無線LAN設定で、無線LAN設定画面を開きます。
さらに、設定参照/変更を開き、プロファイル設定を行います。
ここでは、次の設定を行います。
a.プロファイル名設定
わかりやすい名称にするとよいでしょう。特に設定しなくてもディフォルトでもよいと思います。
b.無線LAN設定
自宅の無線LAN環境に応じた設定をします。
c.IP設定
自宅のLAN環境に応じた設定をします。
わが家の場合、IPアドレスもDNSサーバーも自動取得にしました。
d.セキュリティ方式設定
自宅の無線LAN環境に応じたセキュリティ設定をします。
e.SIP設定
ア.移動機SIPアドレス設定
RT-S300SEで内線番号4に設定したので、4@ルータIPアドレス (Ex. 4@192.168.1.1) と入力します。
イ.SIPサーバ設定
手動設定 -> IP-PBXサーバ -> IPアドレス に RT-S300SE の IPアドレス (Ex. 192.168.1.1)を入力します。
これらの後、戻る、確定、完了ボタン(どれが表示されるかは画面に依る)を使ってメニューを上位に戻して行きます。左記ボタンが無い時は CLR ボタンです。
これを正確にやらないと設定したプロファイルデータが保存されません。ついつい、CLRを押してしまいます。
(2)自宅の無線LAN環境がスキャンされて見つかったら、無線LAN設定画面で次の操作を行います。
接続先設定 -> 指定接続 -> 優先接続先設定 とメニューを進め、前記で設定したプロファイルを登録します。
(3)再度、無線LAN設定画面に戻り、SIPアドレス一覧画面にて登録内容を確認します。

3.接続状況の確認

ひかり電話ルータ (RT-S300SE)で接続状況を確認します。
登録状態が登録済み、IPバージョンがIPv4になっていれば、ひかり電話の子機として使える状態です。
N902iL では、WとレベルゲージおよびSIPを表示していればOKです。
これで、内線子機として使用できます。
着信があった時は、アナログ端末1とN902iL のベルが鳴ります。
また、アナログ端末1と N902iL 間で内線通話ができます。

4.使用してみた感じ

使い勝手はよい感じです。普通の携帯電話機のように使えます。
ただ、無線アクセスポイントから離れると音声が途切れたりちょっと遅れた感じに相手の声が聞こえたりします。
調整の余地がありそうですね。

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