1.FreeBSD起動用FD(ブートフロッピー)の作成

最終更新日:平成15年04月19日(土)


インストールに先立ち、kern.flpmfsroot.flp という名前のディスクを作成しておきます。kern.flp には機種の違いにより、kern144.flp、kernide2.flp、kernide4.flp、kernuide.flp を使用する場合があります。
以下の記載でディレクトリの記述がありますが、これは「FreeBSD No.1 CD-ROM」の4.5-RELEASEフォルダをrootとして見た場合です。つまり、tools98/dostoolsとはWindowsのエクスプローラで見た場合、CD-ROMドライブがD:では・・・・・
D:\4.5-RELEASE\tools98\dostoolsをさします。
※PC-9801,9821シリーズではCD-ROMブートができないので、この作業は必須です。

(1)フロッピーディスクの準備

インストールに使用するディスクとして3.5 インチ 1.44MB(2HD) 形式を2枚準備しました。
[メモ]
インストールに使用するディスクは、3.5 インチ 1.44MB(2HD) 形式か 3.5 インチ1.2MB(2HC) 形式か 5 インチ 1.2MB(2HC) 形式のフロッピーディスクです。
1.44MB(2HD) フロッピーが使えない機種(PC-9801NS/Rとかです)では、512 バイト / セクタ、15 セクタ /トラック、80 シリンダの両面倍密度のいわゆる 2HC フォーマットを行ないます。
MS-DOS 上でこのフォーマットを行なうには、
(NEC 製 MS-DOS の場合)
C> format x: /5
(EPSON 製 MS-DOS の場合)
C> format x: /E

というように、/5 または /E をつける必要があります。後ほど使用するバイナリーや 98 ファイル群も同じフォーマットのディスクにコピーして使用します。必要な枚数分をフォーマットしておきましょう。ここで x: はフロッピーディスクのドライブ名です。(これはFDからセットアップする場合ですね!)
今回の設定では、自宅内のFTPサーバーにCD-ROM内の配布ファイルを保存してセットアップしたので準備したのはkern144.flpmfsroot.flpの2枚分です。

(2)kern144.flp, mfsroot.flp の作成

PC-9821V7でWindows98のMS-DOSプロンプト上でkern144.flp, mfsroot.flpの各FDを作成しました。
インストール用ディスクを作成するには、物理セクタの先頭から書き込む必要があります。物理セクタの先頭から書き込むため、tools98/dostools ディレクトリの中の rawrite.exe という MS-DOS のツールを使用しました。

注) tools ディレクトリに AT 互換機のインストールFD作成で使用する同名の rawrite.exe がありますので間違わないように注意します。

実際には・・・・・

@エクスプローラを起動します。
Arawrite.exeやkern.flpを保存するフォルダ(A:\tmp-->NECのPC9800シリーズでは起動ドライブが'A'です)を作成しました。
A「FreeBSD No.1 CD-ROM」の4.5-RELEASE\tools98\dostoolsにあるrawrite.exeをA:\tmpにコピーしました。
B「FreeBSD No.1 CD-ROM」の4.5-RELEASE\floppy98にあるkern.flpなどのファイルを全部A:\tmpにコピーしました。
CWindows98のMS-DOSプロンプトを実行し、ディレクトリをA:\tmpに移動しました。
Dkern144.flpを次のようにして作成しました。(あらかじめフォーマット済のFDをドライブに挿入しておきました)
  A:\tmp> rawrite
  RaWrite(98) 1.3 - Write disk file to raw diskette
  (C)Copyright KATO Takenori, 1995, 1996.
  All rights reserved.

  Enter source file name: kern144.flp
  Enter destination drive: b
  Please insert a formatted diskette into drive A and press RETURN key :
  Done.


Emfsroot.flpを次のようにして作成しました。(あらかじめフォーマット済のFDをドライブに挿入しておきました)
  A:\tmp> rawrite
  RaWrite(98) 1.3 - Write disk file to raw diskette
  (C)Copyright KATO Takenori, 1995, 1996.
  All rights reserved.

  Enter source file name: mfsroot.flp
  Enter destination drive: b
  Please insert a formatted diskette into drive A and press RETURN key :
  Done.


以上でインストール用のブートフロッピーを作成しました。

[メモ]

標準のブート用フロッピーディスクは kern.flpmfsroot.flp ファイルの2つです。他に kern144.flpkernide2.flpkernide4.flpkernuide.flp があります。kern.flpmfsroot.flp 以外は 1.44MB(2HD) 専用となっています。
kern.flpmfsroot.flp は 1.2MB(2HC) フロッピー形式や 1.44MB(2HD) フロッピー形式に書き込んで使用することができます。
1.44MB(2HD) のフロッピー形式が使える PC なら kern.flp の代わりに kern144.flp を使ってください。
kern.flpkern144.flp と比べて、PCI 用のドライバが含まれていません
kern.flp はどちらかというと 1.44MB(2HD) フロッピー形式が使えない古い機種向けのブート用フロッピーディスクです。

また、FreeBSD(98) 4.1.1R 以降のインストールフロッピーでは、一部の機種を除き標準で PC カードの利用をサポートしています。

kernide2.flp は ATAPI IDE CD-ROM がある機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールするとき使用します。

kernide4.flp はその他の機種で2台目以降の IDE ディスクにインストールするとき使用します。

kernuide.flp は 内蔵 IDE、UIDE-98、UIDE-66 を ata driver でインストールする場合に使用します。

kernide2.flpkernide4.flpkernuide.flp 共にフロッピーディスクに書き込む方法は kern.flp と同様です。

kernide2.flpkernide4.flpkernuide.flp のいずれかで、起動する場合もmfsroot.flp フロッピーディスクが必要です。

注) 1.44MB(2HD) フロッピー形式の kern*.flp を使う場合、mfsroot.flp も1.44MB(2HD) フロッピー形式に書き込まなければならないことに注意してください。
例えば 1.44MB(2HD) の kern144.flp と 1.2MB(2HC) の mfsroot.flp での組合せでのインストールはできません。

注) 一部の機種 (NS/A,Ne,NX/C,NL/R,P) では PC カードコントローラに NEC 独自のチップを利用しているために PC カードを使用することができません。 (だから拡張ユニット使用なのです!)

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