作成開始 : 平成31(2019)年04月07日(日) 最終更新 : 平成31(2019)年04月07日(日)

仮想OSをインストールする。(FreeBSD 12R + VirtualBox)


現行サーバー機を実装している環境の代替なのでOSは今となってはとても古くなりましたが「FreeBSD 4.11 R」にします。
最新のFreeBSDにしたいところですが色々と検証要るので・・・・それは別の機会にします。
雰囲気だけ感じてください。

使用するメディアは 先に取得していた iso ファイルです。

いつもは ftp で転送するのですが、今回は GUI なので「ファイルマネージャ」で freensd 上のフォルダからコピーしました。
ホームディレクトリ(/home/takaq) に iso フォルダを作成しそこに保存とします。


1.仮想マシンの作成

以下の手順でOSをインストールする「入れ物」を作成します。
(1)VirtualBoxを起動します。
(2)VirtualBoxのホーム画面が表示されたら、「新規(N)」をクリックします。
(3)作成する仮想マシンの名前および、ゲストOSを指定します。この指定により、インストールするゲストOSに最適なハードディスク、
メモリなどがデフォルトで設定されます。
(4)作成する仮想マシンのメモリサイズを指定します。
ここで作る仮想OSは、メールサーバー+NTPサーバー+DNSサーバー(DNSキャッシュとLAN内名前解決) なので 128MB にしました。
(5)仮想マシンの仮想ハードドライブの割り当てを指定します。
デフォルトでは、「仮想ハードドライブを作成する(C)」となっていますので、「作成」をクリックします。
なお、「仮想ハードドライブを追加しない(D)」を選択すると、ハードドライブを持たない空の仮想マシンが作成できます。
また、「すでにある仮想ハードドライブファイルを使用する(U)」を選択すると既存の仮想ハードドライブを選択することができます。
(6)作成するハードドライブファイルの形式を指定します。
デフォルトでは、「VDI(VirtualBox Disk Image)」となっていますので、「次へ(N)」をクリックします。
なお、VirtualBoxでは、VMDK(VMware Player/VMware Server用)形式、VHD(Virtual PC/Virtual Server用)形式などのイメージファイルを作成することができます。
(7)仮想ハードドライブの割り当て方式を指定します。
手順(5)で指定したとおり、新たにハードドライブを作成する場合、作成される仮想ハードドライブのサイズは、デフォルトで10GBとなっており、「可変サイズ(D)」を指定すると10GB以上の仮想ハードドライブを使用することができます。
ここでは、「固定サイズ(F)」を選択します。固定サイズの場合、ディスク容量は変更できませんが仮想ハードドライブへのアクセスが速くなります。
(8)作成する仮想ハードドライブファイルの名前を指定します。
デフォルトでは、Bで指定した仮想マシン名が表示されますので任意の名前を指定することもできます。ここでは、デフォルトのままとして「作成」をクリックします。
ここでは約「3GB」にしました。

  ↑
「詳細」を選択すると・・・

  ↑
仮想マシンのプロパティを表示します。

2.ゲストOSのインストール

(1)作成した仮想マシンを選択し、「設定(S)」をクリックします。
(2)システムの「マザーボード(M)」タブをクリックします。
起動順序からフロッピーのチェックを解除し、拡張機能の「IO APICを有効化(I)」をチェックします
(3)システムの「プロセッサー(P)」タブをクリックします。
仮想マシンのCPU数を指定します。ホストマシンのコア数よりも大きな値を入力すると不適切な数値が入力された旨のメッセージが表示されます。
ここでは、プロセッサー数を1→2に変更しています。
(4)ストレージを選択します。
接続されているストレージデバイスが一覧表示されていますので、CD/DVDドライブとして利用するフォルダを指定します。
ここでは、ISOイメージをマウントした仮想ドライブを指定しています。
[備忘録] FreeNAS -> FreeNASはOSインストール部に共有とか設定することができません。別にストレージが要ります。

 ↓
この時点でshare.vdi を作成しました。「コントローラIDE」で右端の「+」で作れます。今回忘れてハマッたので記録しました。
(5)ネットワークを選択します。
今回はブリッジ接続とします。
(6)変更が完了したら、「OK」をクリックします。
(7)作成した仮想マシンを選択し、「起動(T)」をクリックします。
これにより、仮想マシンが電源オンとなり、(4)で設定したCD/DVDドライブからOSインストーラーが起動します。
後は各OSごとのインストール、調整になります。

3.仮想OSの複製

既に作成された仮想マシンを複製してみます。同じOSで複数の環境を構成する場合に1からインストールしなくていいので便利です。
(1)VirtualBoxのホーム画面上で、複製する仮想マシンを選択し、仮想マシン(M)メニューから「クローン(O)」をクリックします。
(2)クローンする仮想マシン名を入力し、「すべてのネットワークカードの..」にチェックし、「次へ(N)」をクリックします。
(3)「すべてをクローン(F)」が選択されているのを確認後、「クローン」をクリックします。
(4)選択されたクローン元の仮想マシンがクローンされ、ホーム画面にクローンされた仮想マシンが追加されます。

  ↑
できました。

4.OS再起動時の自動起動

(1)実験
「ヘッドレス起動」した仮想OSが以下の時どのようになるのか検証してみた。
a.VirtualBoxマネージャを「×」で閉じてみた。======> 仮想OSに TeraTerm で接続できたのでOSは稼働している。
b.GUIからログアウトしてみた。======> 仮想OSに TeraTerm で接続できたのでOSは稼働している。
※a. bともVirtualBoxマネージャを起動したら仮想OSが動いていた。
c.ホストOSを再起動してみた。=====> さすがに再起動前に動いていた仮想OSは止まっている。
(2)ホストOSを再起動しても動かしていた仮想OSも再起動するように検証
a.仮想マシンの自動起動
/etc/rc.conf に以下を追記します。
vboxheadless_enable="YES"
vboxheadless_machines="dns12 dns22" -> 起動したい仮想マシン名をスペースで区切って書きます。
vboxheadless_user="takaq" -> 仮想マシンを動かすのに使うアカウントです vboxusers グループ
# /usr/local/etc/rc.d/vboxheadless start
Starting Virtual Machines:
        dns12 Started
         dns22 Started
#
VirtualBoxマネージャ で見てみると・・・・

  ↑
おぉ、ちゃんと実行中になっています。
b.仮想マシンの自動停止
# /usr/local/etc/rc.d/vboxheadless stop
Stopping Virtual Machines:
        dns12  dns22 Stopped
#
・・・・となります。
VirtualBoxマネージャ で見てみると・・・・

  ↑
なるほど「保存(休止)」状態になるんですね。
/usr/local/etc/rc.d/vboxheadless stop は休止状態 (savestate) のようで次回 /usr/local/etc/rc.d/vboxheadless start すると仮想マシンの時間は前回停止した時のままです。まぁ、それでいいのかもしれません。
とりあえずここまでにして、これらの設定は各仮想マシンの調整が終わってから1つずつ設定していきたいと思います。

戻る

サイトトップへ