作成開始 : 平成19年04月03日(火)  最終更新日 : 平成19年04月11日(水) 

Windows2000 Serverで「リモート デスクトップ Web 接続」を試す。


Windows2000 Server には WindowsXP や Windows Server 2003 のような「リモートデスクトップ」がありません。
ただ、Windowsコンポーネントとして Terminal Serviceはありますが、これにアクセスするには Terminal Clinet が要ります。
これにアクセスするには Terminal Clinet または上位互換であるリモート デスクトップクライアントが要ります。
今さらこの Terminal Clinet を Windows2000 Proや WindowsXPパソコンにインストールしたくはありません。

現在は「VNC」を使って快適に動かしていますが、あえて「リモート デスクトップ Web 接続」を試してみたくなりました。

これ使えるのは、・・・・

Windows NT 4.0
Windows 2000、Windows 2000 Server
Windows XP
Windows Server 2003
Internet Information Server 4.0 以降

・・だそうです。

IISと連携して動くようなのでInternet Information Services (IIS) が必要です。リモート デスクトップ接続ソフトウェアのほとんどの機能を提供するそうです。
Windows Server 2003には、Windowsコンポーネントとしてあるようです。
接続するクライアントに「リモートデスクトップ接続」は不要です。


1.ダウンロード

Micosoftの こちら に行きます。そうすると画面右側に言語の選択があるので「Japanese」を選択し「Go」をクリックします。
←日本語を選択
そうすると日本語ページを表示します。
サイズは「485 KB」です。→本当すっかーちっちぇー
→「ダウンロード」をクリックします。
「保存」を選んで任意のフォルダにダウンロードします。

2.インストール


 ↑
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→「参照」として指定すると上記になるので「OK」をクリックします。

 ↑
「はい」をクリックします。

 ↑
一通り読んだら「はい」をクリックします。
すいません、キャプチャ撮り忘れ!この後でインストールフォルダを聞かれます。
Webで使うとすれば、ディフォルト・フォルダは避けた方がいいでしょう。
そして、インストールが始まります。インストールが終わると・・・・・

 ↑
読むなら「はい」、後で読むなら「いいえ」をクリックします。

 ↑
「OK」をクリックして終了です。

3.実行確認

ブラウザから http://IPアドレスかホスト名/tswebフォルダ/

(tswebフォルダ -> IISのドキュルント・ルート以下のインストールフォルダか仮想フォルダ)

※WindowsXPの場合はActiveXのインストールを許可してインストールしてください。

 ↑
おぉーーーー、なんかいい!
「この接続のログオン情報を送信」をチェックするとドメインに所属しているアカウントでログインできます。便利ー!
では、リモートコンピュータ名を入力して、サイズ -> 1024×768 で接続してみましょう。
・・・で、リモートデスクトップWebをインストールしたPCのホスト名を入力したら次の出て接続ができません。
えぇー、なんでぇー・・・・と思って調べたら「Terminal Service」なるものをインストールしないといけないのです。
これ、Windowsコンポーネントです。
どれ、インストールしてみるか!と思って「アプリケーションの追加と削除」→「Windowsコンポーネントの追加と削除」見たら、なんと、「無い!」
なんでか、無いのです。「なんだぁー、ダメジャン」と諦めかけました。

そして、上の画面を名残惜しそうにみていたら「同じPC上なのに、なんでサーバー入力しないといけないの?」
「もしかしたら」と思い、リモートデスクトップ接続を許可しているWindows XP Pro機のアドレスを入力してみたら・・・・なんと、できてしまったのです。
←ね、できてるでしょ!

 ↑
接続時に全画面にすると「リモートデスクトップ接続」そのものです。

 ↑
リモート接続された方は例によって「ログオフ」状態です。
つまり、リモートデスクトップ接続の中継サーバーのような役目をしてくれるのですね。
これ、セキュリティに気をつけてうまく使えば、外から複数のPCにログインして操作できますね。

検証

Delegate経由でできるか確認してみました。問題なくできます。
とりあえずはLAN内からなので、次にインターネットから試してみたいと思います。
実際「リモートデスクトップWeb接続」は、リモートデスクトップ接続のゲートウェイです。Web画面から相手サーバー(この場合はLAN内のですね)のホスト名またはアドレスを入力した後、ActiveXのダウンロードを行い、以降はポート3389でクライアント側とサーバー側との通信を行います。
したがって、ルータとかではポート3389を開放してあげないといけないですね。
今回の実験では「リモートデスクトップWeb接続」をWindows2000 Server にしましたが、WindowsXP Pro にインストールしてIISを起動し連携させてもいいわけですね。
そうすれば、WindowsXP Pro自身にも接続できると、他のPCにも接続できますね。
他のPCがWindowsXP Proでない場合は、WindowsXP ProにVNCクライアントを他のPCにはVNCサーバーをインストールしておいてもよいでしょう。
「そんなことしなくても、ターゲットのPCに直接リモートデスクトップ接続かVNCで接続すればー」とも思いますが、そうなるとそれぞれのポートをルータで直接ターゲットPCにフォワードしてあげないといけないことになります。
それは、ちと危険なので・・・・
まずはポート80でWebサーバーに「リモートデスクトップWeb接続」を行い、それでターゲットPCを指定してポート3389で通信した方が安全と思います。
さらに、「リモートデスクトップWeb接続」をインストールしたフォルダにセキュリティ認証を設定しておけば、もっといいと思います。
やっぱり、LAN内のリモートデスクトップで接続されるPCにポート:3389をフォワードさせてあげる必要があります。
そして、「リモートデスクトップWeb接続」画面の「サーバー」には、グローバルなIPアドレスか名前解決ができるホスト名(ドメイン名)を入力します。
でも、これだと「リモートデスクトップ接続」のコンポーネントがあるPCからも同じように出来てしまいますね。
「リモートデスクトップWeb接続」の利点としては、アクセスするPCに「リモートデスクトップ接続」のコンポーネントがなくても接続できることくらいでしょうか。

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