作成開始:平成16年06月05日 最終更新日:平成16年08月27日

DynaBook活用苦労談

1.DynaBook 220SCについて

このPCは、そもそもは会社の廃棄品だったものです。それを当時一緒に仕事をしていた友人がもらっていったものです。
その時は、OSも入ってなくただの箱だったのです。
それをお客様宅のシステム・メンテナンス用にしようとしました。
でも、CD-ROMが内蔵されていないので、どうやってWindows系をインストールしようかと考えました。
色々考えましたが、まずは、MS-DOS6.2でHDDをフォーマットしました。
そして、Windows95のFD版があったので、シコシコと長時間をかけてインストールしました。何とかネッワークを生かそうと考えたのです。
Windows95のインストールを終えネットワークを生かしました。
次はWindows98にアップグレードです。
他のPCのCD-ROMドライブを共有し、そこからHDDにWindows98 CD-ROMをHDDにコピーしました。
HDDからsetup.exeを起動してWindows98にアップグレードしたのです。

今年の4月、ひょんなことからこのPCを譲り受けました。更に8.3Gの外付けHDDも譲り受けました。
暫くはこのPC単体でANHTTPDをインストールして遊んでいました。

5月半ば、会社の消耗品だったMOドライブをいただき、この時に「このPCはWindowsNT Server4.0をインストールして自宅内ファイル・サーバーと家族・仕事仲間の連絡用に使おう」と思い立ったのです。
その時が苦労の始まりです。
ハードウェア仕様はこちら(閲覧後はブラウザの「戻る」でここへ戻って)

2.WindowsNT Server4.0 インストールのための調査・準備

さて、CD-ROMの無いこのPCにどうやってWindows NT Server4.0をインストールしようか?
まずはこれから調査しました。
Windows98のままでSCSIカード(I-O DATA CBSCU)、CD-ROM(I-O DATA PX12)、MOドライブ(メルコ MOS 654H)、外付けHDD(メルコ U-SDAT 8.3Gbyte)を接続しました。
そして電源ON、SCSIカードのドライバをインストールしたらSCSIデバイス、CD-ROMとも認識しました。
・電源ONにて、FDDにWindowsNT Server4.0のセットアップ起動ディスクをセットし3枚のディスクを読み込ませて、セットアップのところまできましたが「CD-ROMドライブが見つかりませんでした」を表示して、それ以上は進めませんでした。
これは、WindowsNT Server4.0のセットアップにSCSIカード(I-O DATA CBSCU)のドライバが無いためのようです。

・Windows98からWindowsNT Server4.0のCD-ROMを挿入、インストールプログラムが起動しましたが「インストール開始」で「ブートローダが書き込めません」を表示して、それ以上はもう進めませんでした。
そうです。Windows98でHDDをFAT32に変換していたのです。WindowsNTではFAT32は扱えないのです。
[結論]

このPCにWindowsNT Server4.0 をインストールするには、MS-DOSでHDDフォーマットするとともにMS-DOSのシステムを転送、そしてMS-DOS上でカードサービス、SCSIカードドライバを生かしCD-ROMを動かしてやる。・・・・に到達しました。

3.HDDのフォーマットとMS-DOSのインストール

MS-DOS 6.2(FD×6枚)にてHDDをフォーマットし全ファイルをインストールしました。
MS-DOSインストール直後のCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの内容は次のとおりです。(閲覧後はブラウザの×をクリック)
CONFIG.SYS        AUTOEXEC.BAT

4.PCカードマネージャーのインストール

これは、MS-DOS上でPCカードを使えるようにするものです。
探すのに結構苦労しました。「東芝ファン・ディスカッション・サイト」にDOS用のカードマネージャーがありました。
でも、古い機種なのでサイトに記載が無くなったりするといけないので、ここに保存しておきます。
CARDCTRL.LZH・・・・・・・・・MS-DOS, Windows3.1用です。
インストール方法はここをクリックしてください。(上記ファイルに付属のREADME.TXTです。閲覧後はブラウザの×をクリック!)
インストール直後のCONFIG.SYSの内容は以下のとおりです。AUTOEXEC.BATはここではいじってません。
CONFIG.SYS

5.SCSIカード(I-O DATA CBSCU)のインストール

外付けCD-ROMドライブ(I-O DATA PX12)をMS-DOS上で動かすためのドライバです。
I-O DATA / 株式会社アイ・オー・データ機器」にあります。
でも、古い機種なのでサイトに記載が無くなったりするといけないので、ここに保存しておきます。
cbs2108.exe・・・・・・CBSC2カードサポート・ソフトです。解凍したらMS-DOS, Windows95,98,Me,NT,2000,XPがありました。
上記をダウンロード後、エクスプローラにてダブルクリックすると解凍されます。
解凍されたものを全部FDに保存します。
そして、DynaBookにFDを挿入し「INSTALL.EXE(MS-DOSインストール用)」を起動します。後はメツセージに従って操作するとドライバのインストールとCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを書き換えてくれます。

インストール直後のCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATの内容は以下のとおりです。
CONFIG.SYS           AUTOEXEC.BAT

6.MS-DOSの再起動

MS-DOSを再起動したら「カ−ドサービス」、「SCSIドライバ」、「CD-ROMドライバ」が組み込まれた旨のメッセージを表示しました。
試しにCD-ROMを挿入してDIRしたら見事にCD-ROMの内容が表示されました。

7.WindowsNT Server4.0 インストール

インストールそのものの詳細は省略します。
さて、普通であればここでCD-ROMのsetup.exeを起動して一連のインストール作業を行うわけですが、このOS自体古いものなのでこのままCD-ROMのsetup.exeを起動しても、最初のWindows立ち上がりでWindows用SCSIドライバがセットされないのは目に見えていました。そうなるとWindowsのインストールが失敗してしまいます。
そこで、またネットで検索しました。
そうしたら・・・・・・
WindowsNTの CD-ROMメディアに含まれている WINNT.EXEを以下のオプションで実行します。

<例> CD-ROMドライブが Eドライブの場合
WINNT /S:E:\I386 /B

(おっと、カレントが C:\ の場合は E:\I386\WINNT /S:E:\I386 /B ですね)

必要なファイルを CD-ROMから HDDにコピー後インストールが続行されます。
・・・・というのを見つけました。これならOKだ!!
さっそくやってみたら無事にWindowsNT Server4.0のインストールができました。
LANカード(IBM Ethernet Credit Card AdapterU)はこの時点で動きました。
せっかくなのでインストールの最初で内蔵HDDをNTFSに変換しました。

8.各種ドライバのインストール

WindowsNT Server4.0がとりあえずインストールできました。・・・・・が!
ディスプレイが640×480(16色)しかなく画面一杯に表示されていません。
また、SCSIドライバもサウンドドライバもありませんでした。
●まずは、画面が美しくないので「WindowsNT」用のディスプレイ・ドライバをダウンロードしインストールしました。
ct655xx.exe・・・・・・ダウンロードし解凍します。

インストール方法はここクリックして!(上記ファイルに付属のREADME.TXTです。閲覧後はブラウザの×をクリック!)
●次は音を出したいので「WindowsNT」用のサウンド・ドライバをダウンロードしインストールしました。
opl3sa.exe・・・・・・ダウンロードし解凍します。

インストール方法はここクリックして!(上記ファイルに付属のREADME.TXTです。閲覧後はブラウザの×をクリック!)
●そして、SCSIドライバです。
これは「5.SCSIカード(I-O DATA CBSCU)のインストール」にあるドライバのうち「WindowsNT」用を組み込みます。
以上で今回構成の外部記憶装置は、「マイコンピュータ」でドライブとして認識できました。
・外付けHDD(メルコ U-SDAT 8.3Gbyte)は管理ツール→ディスクアドミニストレータでNTFSフォーマットしました。
・MOドライブ(メルコ MOS 654H)に装着のMO(640M)はMOSユーティリティでフォーマットしました。

moutl120.exe・・・・・・ダウンロードし解凍します。

インストール方法はここクリックして!(上記ファイルに付属のREADME.TXTです。閲覧後はブラウザの×をクリック!)

9.サービスパックの適用とOption Packのインストール、Windows Update

●サービスパック6aを適用しました。

これと一緒に同梱のInternet Explorer5もインストールしました。
●Option Packをインストールしました。

IIS3が無い状態でもインストールできました。
再起動したらメニューにOption Packメニューがあり、Internet Information ServiceでIIS、SMTP、FTPの各サービスが動いていました。
とりあえず、SMTPとFTPは手動起動にしてます。
●Windows Updateを実行し、セキュリティなどを含む全てをアップデートしました。

こんな構成になっちゃいました。

以上・・・・・・ですがメモリが欲しいです。せめてこの機種の搭載最大数の64Mbyteまで増設したいです。
        どなたか譲ってくださる方メールいただけるととても嬉しいです。
                   ↓
        平成16年08月27日(金) メモリを増設しました。増設の方法はこちらをクリックしてください。


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