作成開始 : 平成26年09月26日(金) 最終更新 : 平成26年09月28日(日)

NetPerf (Windows版) で VPN のスループットを測ってみた。


私が勤めている会社の社内テレビは、映像配信装置があるビル内は通常の映像用ケーブルで各階ロケーションのテレビに接続し視聴しているが、離れたところにあるロケーションについては、専用ネットワークでかつVPNを構成してネットワーク映像機器を使って視聴している。
運用開始当初はすべてのロケーションで鮮明な映像が視聴できていたのだが、ある時からブロックノイズが出たり、映像が止まったりするという現象が出ていた。
ネットワーク映像機器提供のベンダさんにも調査依頼したところ機器に問題が無いが、デコーダのログにネットワーク・エラーっぽいのが見られた。
そこで、ネットワークのスループットを測定してみることにした。


1.測定ツール

色々とあるが、コマンドで計測できる NetPerf というものを使ってみることにした。
ダウンロードは ここ から!
・・・で、たどっていった以下にあります。
ftp://ftp.netperf.org/netperf/archive/binaries_for_history_only/2.1pl1/win32/x86/
netserver-2.1pl1.exe と netperf-2.1pl1.exe です。

これらをたとえば、C:\tmp とかに保存しておきます。

2.試した環境

OS : Windows7  PC : 同スペック×2台

3.実施方法(例)

まずは、コマンド・プロンプトから受け側でサーバーを起動しておき待ちうけます。
例では、192.168.111.10 をサーバー側とします。
C:\tmp> netserver-2.1pl1.exe
または、エクスプローラでダブルクリックして起動しておきます。
次に、送り側で以下を実行してみます。
C:\tmp> netperf-2.1pl1.exe -H 192.168.111.11

これは、TCP送信です。
C:\tmp> netperf-2.1pl1.exe -H 192.168.111.11 -t UDP_STREAM -- -m 1024

これは、UDP送信です。
10秒間だけ送信してその結果を送り側に表示し、netperf は終了します。結果の表示は以下のようになります。
C:\tmp> netperf-2.1pl1.exe -H 192.168.111.11

TCP STREAM TEST to 192.168.111.11
Recv Send Send
Socket Socket Message Elapsed
Size Size Size Time Throughput
bytes bytes bytes secs. 10^6bits/sec

8192 8192 8192 10.00 57.35

C:\tmp>

※57.36Mbps 出ています。
C:\tmp> netperf-2.1pl1.exe -H 192.168.111.11 -t UDP_STREAM -- -m 1024

UDP UNIDIRECTIONAL SEND TEST to 192.168.111.11
Socket Message Elapsed Messages
Size Size Time Okay Errors Throughput
bytes bytes secs # # 10^6bits/sec

8192 1024 10.00 114493 0 93.79
8192     10.00 114483   93.78

C:\tmp>

上段が送信側、下段が受信側のスループットです。(間違ってたらゴメン)

HUBのみ解しての状態なので送信側も受信側もあまり差がありませんが、これが回線、ルータ等のネットワーク機器を介すと受信側は小さな値になります。
また、TCPは色んなチェックを送受信側でしているので、UDPよりスループットは落ちます。
オプションは下記のようになっています。
グローバルオプションを指定し、テストオプションを指定するという感じです。
テストオプションで、メッセージ長やソケットサイズが指定できるようです。

テストオプションは下記のようになっています。
色々試してみましょう。

4.バッチファイルで連続動作してみる。

待ち受け側を例えば uke.bat 送り側を okuri.bat とかにして以下のように記述します。
uke.bat
実行は以下のような感じです。

 ↑
起動直後です。

 ↑
送信側との通信途中です。
okuri.bat

 ↑
起動直後です。

 ↑
受け側との通信途中です。
両方とも停止は「Ctrl + C」です。
※sleep は Windowsにないので ここ からダウンロードします。
結果のログは次のように書かれます。
実際のスループット測定でも役に立ちました。

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