作成開始 : 令和2年(2020年)02月09日(日) 最終更新 : 令和2年(2020年)09月09日(水)

軽量Linux Q4OS  で遊んでみた。


会社勤めだった頃にもらっていた超々低スペックなPC、しばらくは「シンクライアント」として遊んでいましたが、今ひとつ面白くなかった ので放置していました。
超々低スペックなPCでも軽快に動くOSを探していたら「Q4OS」というLinuxがあることを知りました。

うちの超々低スペックなPCではどうかな? (また悪い癖が!!)
かなり無謀かと思いましたがインストールして遊んでみました♪


1.Q4OS とは

Q4OS はドイツで開発されている軽量で Windows XP っぽい Linux ディストリビューションです。
古いPCでも、高いセキュリティと信頼性、安定性などに重点を置いた Linux ディストリビューションです。

【概要】
ベース: Debian (Stable)
アーキテクチャ: aarch64, armhf, i686, x86_64
デスクトップ環境: KDE Plasma, Trinity
パッケージ管理: dpkg (ATP)
カーネル: 4.19.67

今回は Trinityデスクトップのをインストールしました。
最小スペックは次のとおりです。
CPU: 300 MHz
RAM: 128 MB
DISK: 3 GB
Display: XGA 1024 x 768

2.インストールしたPC



NEC VersaPro VJ10M/MH-2

CPU : インテル(R) Celeron(R) Mプロセッサー 超低電圧版 423
クロック周波数 : 1.60 GHz
メモリ : 内蔵 512MB 増設 2GB (仕様では最大1,280MBですが2GBプラスでも認識しました)
ディスプレイ : 12.1型TFTカラー液晶(XGA)
HDD : 40GB

他は 商 品仕様 を参照ください。

Windows XP 時代のPCです。

Android x86をインストールしてしばらく遊んでいましたが、どうにも遅い上に動かないアプリが結構あってやめました。

3.ダウンロードとインストールCDの作成

SOURCEFORGE または Q4OS公式サイトからダウンロードしま す。
「q4os-3.10-i386-instcdr2.iso (455.1MB)」をダウンロードしました。

USBメモリに焼いて起動用にする手もありますが、サイズがCDに収まるので、XfburnでCDに焼きました。


4.インストール
例によって画像が無いのでテキストベースです。
画像付きのは他のサイト (例えば Q4OS 2.4 セットアップ [あちあち情報局]とか・・・)
1.PCがCDから起動できるようにBIOS設定します。

2.インストールCDをセットしてPCの電源をONにします。

3.起動オプションの「Classic insatll」を選択します。

4.select a langageで「Japanese-日本語」を選択します。

5.場所の選択で「日本」を選びます。

6.キーボードの設定で「日本語」を選択します。

7.ユーザの本名(フルネーム : 恐らく表示用かと)を入力します。

8.アカウント名を入力します。

9.パスワードを入力します。
   さらに、確認入力でもう一度パスワードを入力します。

10.ディスクのパーティショニングが始まります。
10-1 ハードディスクの初期化を手道で行うかを選択します。自分は「ガイド - ディスク全体」を選択しました。
10-2 インストールするディスクの選択をします。
10 -3 内容が確認できたら「パーティショニングの終了とディスクへの書き込み」を選択します。
10 -4 ディスクに変更を書き込みますか? で「はい」を選択するとディスクの初期化とデータのコピーが開始されます。
11.インストール完了の画面でCDを取り出し「続ける」を選択するとOSの再起動が開始されます。

12.ログイン画面で設定したユーザ名とパスワードを入力して「Login」をクリックします。

13.Language - setup:基本言語を「Japanese」にするか質問されるので「Yes」を選びます。

14.初期デスクトップが立ち上がります。


    ↑
これは日本語化した後の画面です。実際は見事に文字化けして何が何だかわからんようになります。勘で処理しました。

←こんな感じです。こういうのは久しぶりに見ました。
15.Welcome screen から Run Desktop Profiler をクリックして OS以外のアプリのインストール設定をします。3つから選んで「Install」をクリックします。


Full ・・・ブラウザやゲームなどインストール 520MB程度必要。少し時間がかかります
The Basic ・・最低限の環境設定ツールのみインストールします。
Keep ・・何もインストールしない(アプリは自分でインストールします)

私は「Full」を選択しました。

Desktop Profilerのインストール完了画面で「Finish」をクリックします。

Congratulations,setup has finished 画面で「OK」をクリックするとインストール終了になります。

ただし、デスクトップの日本語表示が文字化けしているので「日本語入力」の設定が必要です。
(文字化けしない場合もあるのかな!?)


5.文字化け対策
Synaptic パッケージマネージャから「fonts-noto-cjk」をインストールしました。



この後、ログアウト -> ログインで文字化け解消しました。


6.リモート環境その1
さて、ここまで出来たので続きはリモート接続できるようにしてみました。
ネットで調べながら設定とかする時に一々PCの近くまで行かなくても済むからです。

おっと、その前にネットワーク機器ですが、インストール当初、外付けのUSB無線カードを付けていました。
カード自体は認識しておりましたのでタスクバー右下にあるアイコンから「Wired Connection(enp3s8)」を使って設定してみました。
とっつきにくかったのですが、無線LAN接続ができました。有線接続はもちろんそのままでOKです。

VNCは画面が小さいし設定とか調べないといけないので「xrdp」をインストールしてみました。

Synaptic パッケージマネージャから「xrdp」をインストールしました。


そして、クライアントPCからリモートデスクトップ接続で接続します。私は「Remmina リモートデスクトップクライアント」を使いました。
Windowsであればそのまま RDP(リモートデスクトップ接続)でできますね。


    ↑
Session : Xorg でユーザ名、パスワードを入力しOKをクリックします。


    ↑
できました。これで作業しやすくなります。


7.デスクトップの自動ログイン
このPCもテレビに画面を映して画像や動画を見たいので、ユーザ名、パスワードを入力せず自動ログインできるようにして みました。

起動時の「Welcome screen」の「Set Autologin」をクリックして設定します。

※「Welcome screen」は以下でも起動できます。
 スタート -> Applications -> アプリケーション -> Accessories -> システム -> Q4OS Welcome Screen




これでOS再起動してみます。


8.リポジトリの変更
debian testing repositoryは国内サーバーに変更します。synapticを使用し、repositoryの"ftp.debian.org"の箇所をすべ て、"ftp.jp.debian.org"に変更します。



その後synapticからシステムアップデート・アップグレードを行います。


9.viエディタをインストール
自分はコマンド操作でviエディタの方がGUIのエディタより使いやすいのでインストールしました。
標準ではviすらインストールされていません。
なので、Synaptic パッケージマネージャからインストールしました。



これで使いやすくなりました。


10.日本語入力
初期状態では日本語入力できないことから「fcitx-mozc」をインストールして日本語入力ができるようにします。

Synaptic パッケージマネージャからインストールしました。



インストールできたら、スタートボタン(左下のアイコン)→「Turn Off」→「現在のセッションを終了」、再ログインしたらユーザー名とパスワードを入力し「ログイン」します。

再ログイン後に右下のタスクトレイにキーボードのアイコンが出ていればインストール完了です。


日本語入力の出来るアプリを起動し、文字入力状態になったら「半角/全角」または「Ctrl+スペース」でMozcが起 動し日本語入力ができるようになります。

※Mozcが使えるようになっても標準ブラウザ「Konqueror」・スタートボタンから表示される検索フォーム・メモ帳「KWrite」 などは日本語入力に対応していません。
    ブラウザは Chromium ウェブブラウザ、メモ帳は Mousepad、ファイルマネージャは PCManFMをインストールしました。


11.TigerVNCのインストール
このPCもテレビにつないで画像とか動画とかリモートで操作して見たいので直接コンソール画面に接続するため TigerVNC をインストールしました。
VNCについては、TigerVNCの前に vino と vnc4server をインストールして調整しましたが、スキルが足らず断念。
接続できているようだけど画面が黒だったり、空白だったりでした。

そこで、直接コンソール画面に接続できる x0vncserver を使うことにしました。

Synaptic パッケージマネージャからインストールしました。


    ↑
tigervnc-scrapting-sever もインストールします。これないと x0vncserver がインストールされません。
ターミナルプログラム(Konsole)でログインし vncserver とすると パスワードの入力を求められます。
確認のためにもう一度パスワードを入力します。
これで、 ~/.vnc の下に passwd が保存されます。

x0vncserver -display :0 -passwordfile ~/.vnc/passwd とし x0vncserver を起動します。

クライアントPCのVNCクライアントから接続し、画面表示できたらOKです。


    ↑
無事接続できました。
前の項で自動ログインにしたので、せっかくだから x0vncserver を自動起動してみます。

まずは、起動スクリプトを作成し実行テストします。
スクリプトは以下のようにしました。


よかったら以下コピペどうぞ!!!

#!/bin/bash

# set by 2020/01/28
ProcessName=x0vncserver

count=`ps -ef | grep $ProcessName | grep -v grep | wc -l`
if [ $count = 0 ]; then
        echo "$ProcessName is dead"
        x0vncserver -display :0 -passwordfile ~/.vnc/passwd
else
        echo "$ProcessName is alive"
fi

上記を例えば x0vnc.sh で保存します。
パーミッションに実行権を付与します。 (Ex. sudo chmod +x x0vnc.sh)

まず、x0vncserver が実行されていない状態でスクリプトを実行します。 (Ex. sudo sh x0vnc.sh または x0vnc.sh)
画面に x0vncserver is dead と表示され、x0vncserver が起動したらOKです。
x0vncserver の起動は ps aux | grep x0vncserver か VNCクライアントから接続してデスクトップ表示したらOKです。

さらに、x0vncserver が実行されている状態で上記 スクリプトを実行します。
画面に x0vncserver is alive が表示されたらOKです。

そしたらいよいよ自動起動の設定です。
これがまた特殊であります。

自動起動は、ホームフォルダー直下の .trinity/Autostartにデスクトップファイルを作成する事により行なえます。
ここでは web browserとしても使用できるKonquerorを使用してこれを作成する流れを書きます。

Konquerorを起動します。


    ↑
”ホーム”ボタンをクリックし、ホームディレクトリ直下を表示させます。


    ↑
.trinity フォルダーをダブルクリックします。


    ↑
Autostartフォルダーをダブルクリックします。


    ↑
マウスボタン右クリック→”アプリケーションへのリンク”を選択実行します。
    ↓

    ↑
名称は適当に変更できます。例えば「x0vncserverへのリンク」とか・・・


    ↑
アプリケーション(A)タブで適宜入力設定します。


    ↑
デスクトップファイルが作成され、次回login以降自動起動対象となります。


    ↑
こんなの出来てます。



12.Numlockの解除
TDEのデフォルトでは、Numlock Onの状態となっています。これをoffにするには、”コントロールセンター”→”周辺機器”→”キーボード”から Numlock ”オフ”にチェックします。




13.DPMSを無効にしてみた & ノートPCのフタを閉じた時にサスペンドしないようにする。

リモートで使ったりするのにサスペンドとかスリープは不要で使い勝って悪いので調整してみました。

・・・ですが!

スタート -> コントロールセンタ -> システム管理 -> Monitor & Display -> 設定 - TDE コントロールモジュール -> Power Managementタブ で スタンバイやサスペンドの設定値を見ると「しない」という選択肢がありません。
最大で360分(6時間)です。


    ↑
これではいかんなぁー・・・と考えて「Enable DPMS Power save modes」のチェックを外し無効にしましたが、どうにも効きません。
ある時間になるとサスペンド状態になってしまいました。


    ↑
「Global Settings」タブの「Enable global display control」のチェックを外してやっとサイペンドしなくなりました。

それと、ノートPCのフタを閉じた時にサスペンドするのも対処しようとしましたが・・・・

/etc/systemd/logind.conf に HandleLidSwitch=ignore を追加してもだめでした。

色々調べてもサスペンドするのでなかば諦めたところ気になった記事を発見!

それによると・・・

「PCの電源をONにしてBIOSとかロゴ表示してすぐにフタを閉じる」・・・やってみました。

なるほど、こりゃーいい!。
リモートとかサーバー用途にいいですね。ナイスです。


14.デスクトップ・アイコンのサイズを小さくする。(デスクトップスケールの調整)
インストール後はデスクトップのスケーリングが1.65倍になっているため以下の手順で1倍に変更します。

Welcome screen -> More options > (右下) -> Setup Screen scaling


    ↑
Apply をクリックしてOS再起動すれば1倍表示に変更されます。


15.ホスト名を変更する。
インストールの過程でホスト名の指定が無かったのでホスト名の変更をしてみました。


    ↑
現在のホスト名を確認します。

sudo hostnamectl  です。

これは hostname でも確認できます。


    ↑
sudo hostnamectl set-hostname 新しいホスト名  です。

この直後「ホスト a4os-vy80m の名前解決ができません : 名前またはサービスが不明です。」と出ますが、おそらく /etc/hosts にある localhost のホスト名が違ってしまったためと思います。
ついでに、エディタで /etc/hosts も書き換えておきます。


    ↑
/etc/hosts です。




16.CIFSファイルをマウントしてみた。
Samba や Windows の共有フォルダをマウントして使ってみました。
手始めに、LinuxBean 16.04 で使っている方法で Konsole からコマンドしました。

    ↑
「bad option; for several filesystems (e,g. nfs, cifs) you might need a /mnt/mount,<type> helper program.」なんて出ています。
調べてみると cifs-utils が要るとのことなので、パッケージマネージャからインストールしました。


    ↑
ありましたね。マークして適用でインストールです。


    ↑
気を取り直してコマンド入力すると・・・・

mount error(112): Host is down
Refer to the mount.cifs(8) manual page (e.g man mount.cifs)

・・・でマウントできません。
検索すると・・・・

mount.cifs のバージョンによるものらしいです。

LinuxBean 16.04 での mount.cifs -V は mount.cifs version: 6.4 です。
このq4os での mount.cifs -V は mount.cifs version: 6.8 です。

mount に vers オプションをつけないといけないようです。
ちなみに・・・・

Windows(10以降?)の共有フォルダをマウントするときは、
"vers=2.0" のオプション(もしくは"vers=3.0")をつけること ・・・だそうです。

今回の共有フォルダは 少し古い Samba なので vers=1.0 をつけます。


    ↑
どうやら mount できたようです。


    ↑
OKですね。


17.Seamonkey をインストールしてみた。
SeaMonkey(シーモンキー)は、Mozilla Foundationから独立したボランティアグループSeaMonkey Councilによって開発されたインターネット統合アプリケーション。 Mozilla Suiteの後継となるソフトウェアです。
Webブラウザ、メールとニュース、それにWYSIWYGのHTML編集ツールである Composer が実装されています。
私は Windows 上でホームページビルダを使ってページ編集していました。
Linux の Wine 上でホームページビルダをインスートルしてみましたが、うまく動作しませんでした。

そこで、LinuxでWYSIWYGのHTML編集ソフトが無いか探していたところ SeaMonkey にたどりつきました。
Composer はなかなか使い勝手いいです。
それと、Webブラウザは超々低スペックPC上でも軽快に動作します。
Chromium や Firefox だと頻繁にディスクアクセスしますが、Seamonkeyはディスクアクセスがとても少ないです。

The SeaMonkey® Project から 日本語版 2.53.3 (Linux x86)バイナリ ( seamonkey-2.53.3.ja.linux-i686.tar.bz 50.6MB )をダウンロードしました。
q4osの パッケージマネージャ になかったためです。
また、この時点ではソースからコンパイルできるか分からなかったためでもあります。

保存したファイルを展開します。

    ↑
任意のフォルダに展開します。自分はホーム直下に展開しました。




    ↑
seamonkey をダブルクリックすると起動します。


    ↑
「ウィンドウ」タブから機能を選択します。
これ一つで色々とできます。
せっかくなのでデスクトップにショートカット・アイコンを作ってみます。
デスクトップの任意の場所で右クリックします。


    ↑
新規作成 -> アプリケーションへのリンクを選択します。


    ↑
「アプリケーションへのリンク」を適当な名前(例えば SeaMonkeyとか)にします。
そして、歯車アイコンをクリックします。


    ↑
その他のアイコンを選択しブラウズします。


    ↑
適当なアイコンを選択し「開く」をクリックします。


    ↑
こんな感じになります。
次はアプリケーションタブを選択します。
 
    ↑
適宜入力しますが、コマンド(M)については、ブラウズをクリックして 実行ファイル seamonkey を指定します。
よければ「OK」をクリックします。


    ↑
デスクトップにこんなアイコンができて、ダブルクリックで SeaMonkey が起動したらOKです。


18.ネットワーク・ユーティリティ( ifconfigとかarpとか)を使えるようにしてみました。
ディフォルト状態ではインストールされていない ifconfigとかarpなんかを使えるようにしてみました。

Synaptic パッケージマネージャーで ifconfig で検索し net-tools をインストール指定し適用します。






今日はここまで・・・・2020年08月19日(水) 20:31


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