9.システムの運用管理(プロセス管理、メモリ・ディスク管理)


9.1 プロセスの管理

9.1.1 ps コマンド
現在実行中のプロセスを確認するには、ps コマンドを利用します。ps も引数で色々確認できますが、管理者としては ps aux で全てのプロセス表示がよいでしょう。

  ↑
ps だけだと自分のを確認できます。

 ↑
とりあえず ps aux で確認して・・・・・ grep で絞り込むとよいでしょう。
                              ↓
プロセスの階層を確認したい時は・・・・・pstree がよいですね。
  ↓
9.1.2 Kill (プロセス終了)コマンド
現在実行中のプロセスを終了させる時は、kill コマンドを使います。
以下に kill コマンドの使い方と最低限覚えてけばよいシグナルを記載します。
kill -l       シグナルの一覧表示
kill pid      プロセスにSIGTERM(正常終了)を送信する。(pid はプロセスID)
kill signal pid  プロセスに指定したシグナルを送信する。(pid はプロセスID)
signal

  1  SIGHUP   ハングアップ(デーモンの設定ファイル読み直し→設定ファイル書き換え時など)
  9  SIGKILL   強制終了
 15  SIGTERM  正常終了(ディフォルト)
シグナルの指定方法は3通りあります。例えば、プロセスIDが3654のプロセスにSIGHUP を送信の場合・・・・

kill -1 3654、   kill -SIGHUP 3654、    kill -HUP 3654    ・・・・などです。

有効な使い方としては、まず ps コマンドでプロセスIDを調べます。
最初に kill -15 pid で正常終了を試みます。だめな場合は kill -9 pid を使います。
SIGKILL(強制終了)はなるべく使わないようにしましょう。
シグナルってこんなにあるんだね!
9.1.3 top コマンド
このコマンドは、プロセスのリソース使用率が高いもの順に並べて表示するコマンドです。
終了操作である q を入力するまでリアルタイムに結果を表示します。
私はよくこれで監視しながらプロセスを kill したりしてます。
top 中の操作コマンド

 h  ヘルプを表示
 P  CPU利用率順にソートして表示
 M  メモリ常駐サイズ順にソートして表示
 T  CPU利用時間順にソートして表示
 u  特定のユーザが起動しているプロセスのみ表示 (u の後にユーザ名を入力)
 q  終了

9.2 メモリとディスクの管理

9.2.1 Free コマンド
メモリやスワップ領域の使用状況を表示します。ディフォルトはキロバイト単位ですが、引数に m を指定し free -m とすればメガバイト単位で表示します。
メモリの使用状況は top や /proc/meminfo ファイルからも参照できるとのことですが、私の Plamo Linux(98) 3.3 では /proc/meminfo はゼロバイトのファイルです。あれぇー
これもまた、Plamo Linux(98) 独自の部分なんでしょぅか?
それとも、何か設定があるのかな?
  ↓
早とちりでした。(平成17年07月21日 追記)
たしかに /proc/meminfo ファイルはゼロバイトなんですが cat /proc/meminfo としたら・・・次のようでした。
9.2.2 df コマンド
ディスクの空き容量を出力するコマンドです。 -h オプションを付けると読みやすい形式で出力します。
また、-i オプションを付けると i ノードの数を見ることができます。
これで見た時の各パーティションの使用量がなるべく 80% を超えないようにします。
うちのFreeBSDはこの内容を毎日チェック・メールとしてメール送信するようにしています。
delegate PC(PC-9821Ne)の /usr は使用率が 98% です。これ以上は何も入れることができません。
また、/var もログ出力のためかなりの使用率になります。不要ログは cron で毎日削除しています。
9.2.3 du コマンド
これは、ファイルやディスクの使用量を出力するコマンドです。引数としてディレクトリを指定した場合は、指定ディレクトリ以下の使用量を表示します。
-s オプションを付けるとディレクトリ内の使用量総和を出力します。
-h オプションを付けると見やすい形式で出力します。
これは、ディスクの使用率が上がってきた場合、どこのディレクトリで消費しているか調べるのに使うとよいでしょう。

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