4.パッケージ管理


RPM(Red Hat Package Manager)は、ソフトウェアのインストールやアンインストールを容易かつ安全に行うことができるパッケージ管理システムです。
これは、研修で使ってみましたが、使い方の概念さえわかれば結構簡単にできました。
なお、パッケージは各ディストリビューション向けに公開されているものを用います。

RPM パッケージのファイル形式
RPM パッケージのファイル形式

使い方

コマンド 説明
rpm -ivh foo.rpm foo.rpmをインストール
rpm -e foo foo.rpmをアンインストール
rpm -q foo インストールされているfoo パッケージのバージョンを表示
rpm -qa インストールされている パッケージをすべて表示
rpm -ql foo パッケージfooに含まれる ファイルの名前を表示
rpm -qf /bin/foo /bin/fooを含むパッケージ名を表示
rpm -i foo.srpm SRPMをインストール。 /usr/src/redhat/{SOURCES,SPECS}以下に ファイルが置かれる。
rpm -bp foo.spec パッケージの ソース展開,patch当てまで行う
rpm -bc foo.spec パッケージのmakeまで行う
rpm -bc foo.spec バイナリーパッケージ を作製する。/td>
rpm -bc foo.spec バイナリ及びソースパッケージを作製する
rpm --rebuild foo.srpm foo.srpmから foo.rpmを再構築する。foo.rpmは /usr/src/redhat/RPM 以下に置かれる。
rpm -qpi foo.rpm foo.rpmについての情報を表示
rpm -qpl foo.rpm foo.rpmに含まれるファイルを表示
さて、Plamoの方はというと・・・・・Plamoのサイトには次のような記事がありました。

Plamo Linux の欠点

  Plamo Linux には以下のような欠点もあります(もちろん、ここにあげたもの
  が全てではありません)。

  +  パッケージマネジメントシステムが不在

     Red Hat の使っている rpm や Debian の使っている deb のようなパッケ
     ージマネジメントシステムはありません。バイナリはイメージをそのまま
     固めた tgz(tar + gz) ファイルになっています。

     rpm や deb は使いこなせば便利なツールだと思いますが、作者の頭では使
     いこなせませんでしたし、ソフトウェアはソースコードからコンパイルす
     るのが基本、と考えている人にはあまり有益ではないと思います。

  +  簡単なバージョンアップの方法がない

     パッケージマネジメントシステムが無いため、必要なファイルだけを自動
     的に上書きしてシステム全体をバージョンアップするような機能はありま
     せん。

     plamo/a1 以下のパッケージ以外は、pkgtool の remove で削除して新しい
     ものを installpkg でインストールすることは可能です。

  +  GUI な設定システムがない

     やっぱり UNIX の基本は設定ファイルを vi で編集、でしょう(笑)

     GUI ではないですが、PPP設定用の pppsetup やプリンタ設定用の
     printersetup コマンド、ネットワーク設定用の netconfig などはありま
     すので、これらを使えば設定はそれほど難しくないと思います。それに、
     細かい設定をしたい場合は結局設定ファイルを手修正しなければならない
     ですし、そのためには、ファイルの配置が分りやすい方がいいでしょう。

  +  バージョン管理がずさん

     ごめんなさい。。

  +  rpm や deb のような豊富なパッケージ集がない

     はい。ありませんし、将来作る予定もありません。Plamo Linux では、
     「自分の Linux システム」を作っていくための最初の手助けはしますが、
     その後はユーザ各自が必要なプログラムのソースコードを入手して、自分
     の環境に合わせた設定でコンパイルし、自分でインストールして行かれる
     ことをお勧めしています。rpm や deb ファイルをインストールする必要が
     ある場合は、 contrib/Converter ディレクトリにある alien というコマ
     ンドを使ってください。
やっぱり、自分でバンバンしなさい・・・・ということなんでしょうね。
「 root 」でログインして setup -> pkgtool でやるか次のようなコマンド操作でやります。
・tgzパッケージのインストール
例えば,CD-ROM の /contrib/abcd.tgz を installpkg でインストールする場合なら,/cdrom をマウントしてから, root 権限で次のコマンドを実行します.

[root]: # mount /cdrom [Enter]
[root]: # installpkg /cdrom/contrib/abcd.tgz [Enter]
・tgzパッケージの削除
インストールされたパッケージ類は,/var/log/packages にリストアップされていますので、pkgtoolを使った場合はパッケージ名を指定するだけで簡単に削除できます。
コマンドの場合は・・・・

[root]: # removepkg abcd.tgz [Enter]
・・・・・・・・・ですね。

※もっと詳しい使い方などは、ネットで検索してみてください。素晴らしく解説されたサイトがたくさん見つかります。


Prev Top Next
システムの起動・停止 目次 ディスク管理

サイトトップへ