追記


IPv6

IPv6(IP version6)とは、IPプロトコル (Internet Protocol) の次世代バージョンです。
1990年代以降からのインターネットの急速な普及に伴い、現在の「IPv4」では IPアドレスの枯渇問題が懸念されたため、IPv4と比べて大量のIPアドレスを割り当てることができる「IPv6」が登場しました。

また、インターネット利用環境(モバイル利用、画像・音声などの大量データ利用の増大)確保などさまざまな課題が取り上げられました。
IPv6は、IPv4の技術を改善し、変化していくインターネット利用環境に対応した比較的新しいプロトコルです。

■IPv6の特徴

・128ビットの広大なアドレス空間を持ちます。
・経路集約を容易にする階層的なアドレス構造を有しています。
・プラグ&プレイを可能にする高度な自動設定機能を持ちます。
・トラフィック制御機能をサポートしています。
・IPレベルのセキュリティ機能を有しています。

○128ビットのアドレス空間

IPv6の最も大きな利点は、IPアドレス空間の拡大です。IPv4では32ビットを使っていますが、IPv6では4倍の128ビットが用意されました。
これによって、2の128乗個の組み合わせが可能になっています。
IPv4                        IPv6

232 のIPアドレス     ⇒        2128 のIPアドレス
IPV6のアドレス空間を利用することにより、ゲーム機や家電製品などの今までネットワーク機器として扱われていなかった機器をネットワーク化することが可能になります。
IPv6のIPアドレスの表記方法は、128ビットを16進数に換算して、これを4桁ごとに ' : ' で区切って表現します。
また、長すぎるアドレスを短く表現するために、「' : ' で分割された各セクションでは、先頭の 0 の省略が可能」(上の場合 3ffe:200:0:10a:0:0:0:1)や「 0000 のセクションが続く場合、二重コロン(" :: ")で代用可能」(上の場合 3ffe:200:0:10a::1)などのルールが設けられています。

○経路集約を容易にする階層的なアドレス構造

アドレス空間の増大によって扱えるIPアドレスの数は飛躍的に拡大します。しかしながら、膨大な数のノードを扱えるということは、扱うべき経路情報も同時に増えることになります。よって、効率な経路制御が必要となります。
IPv6では、処理効率を向上させるためにIPv4のヘッダ中にあったいくつかのフィールドを取り除き非常にシンプルなものとなっています。
 また、128ビットのうち先頭48ビットを階層化(グローバルユニキャストアドレス)し、通信事業者が割り当てます。
これによって、IPアドレスが物理的なトポロジを反映でき、通信事業者における経路情報を円滑化することができます。

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